
不安定な相場で焦らない投資家になる方法|2025年の答え合わせと長期投資の鉄則
株式市場が荒れるたび、SNSには「買い時はいつ?」「もう終わりだ!」といった悲観的な声があふれます。しかし、そのような焦りや不安こそが、投資行動を歪める最大の敵です。
多くの個人投資家は「暴落=危険」「上昇=安心」と考えがちですが、実際にはその逆の動きをすることが多々あります。暴落時には優良銘柄が割安になり、上昇局面では過熱リスクが高まる──それが市場の本質です。
2022年から2025年にかけて、私たちはまさにその“人間心理の揺れ”を再確認する3年間を経験しました。筆者自身、学生時代から少ない資金で投資を始め、10年以上の間に3度の暴落を経験してきました。その中で痛感したのは、「市場は常に不安定である」という揺るぎない真実です。
相場の中で分散投資の大切さを学んでいったよ!
市場が荒れるたびに繰り返される「投資家の錯乱」
市場が大きく動くたびに現れるのが「感情トレード」です。SNSや掲示板では「今が買い時?」「全部売るべき?」といった投稿が飛び交い、群衆心理が形成されます。しかし、焦りの中で下した判断の多くは、長期的に見て損失につながります。
株価が急落しても、それは終わりではなく、むしろ「次の上昇を仕込む時間」であることが多いのです。重要なのは、冷静に数字と構造を見つめる姿勢です。
2022年と2025年の市場比較:日本株と米国株の「答え合わせ」
不安定な相場を冷静に見つめ直すために、まずは2022年当時と2025年現在の市場推移を振り返ってみましょう。
日本株:悲観の中で生まれた歴史的上昇
2022年当時、日経平均株価はインフレ懸念と円安の影響で不安視されていました。しかし2025年の今、日経平均はバブル期の最高値を更新。多くの企業が海外収益を押し上げ、円安が“輸出企業の追い風”となりました。
2022年時点で「もう日本株は終わり」と言われていた状況から、一転して世界市場の注目を集める存在に。短期的な悲観で判断せず、「時間を味方にした人」だけがこの上昇を手にしました。


米国株:金利上昇の波を乗り越えた回復力
2022年当時、FRBの急激な利上げにより「米国株は逃げ場がない」と言われました。しかし2024年以降、インフレは徐々に落ち着き、金利も安定化。S&P500やNASDAQは再び最高値圏へと戻り、テック銘柄中心に成長を続けています。
筆者が当時取り入れていた戦略の一つが、債券ETF($BLVや$PFFDなど)の分散積立です。これは短期的なリターンは小さいものの、金利上昇局面でもポートフォリオの安定化に寄与しました。2025年の今振り返れば、この「リスク分散の姿勢」こそ最大の防御策だったと言えます。





なんだ別に大した相場じゃなかったんじゃん
当時は連日、不安の声でいっぱいだったんだよ!
円安と投資戦略:為替を“敵”にしない考え方
2022年から始まった円安は、私たちの投資行動に大きな影響を与えました。当時「1ドル130円は行きすぎだ」と言われていましたが、2025年現在では150円台を定着し、もはや新しい常識になっています。
円安局面で多くの投資家が陥る誤りは、「円高になってから買おう」と待ってしまうことです。しかし実際には、その“待ち”の時間こそが最大の機会損失を生みます。
為替は誰にも読めません。だからこそ、最も効果的なのは「時間分散(積立投資)」です。円安が進んでも、定期的にドル資産を買い続けることで、平均取得レートを平準化できます。これは理屈だけでなく心理的にも有効で、「いつ買うか」ではなく「どれだけ続けられるか」が結果を分けます。
さらに、円安が続くことで恩恵を受ける日本企業も少なくありません。輸出関連銘柄や海外売上比率の高い企業は、為替効果で利益を押し上げます。つまり円安は「敵」ではなく、ポートフォリオ全体でプラスに転じる要素として捉えるべきなのです。


不安定な相場で「どう動かないか」が勝敗を分ける
相場が荒れているとき、多くの投資家は「動かないこと」に耐えられません。ニュースやSNSの情報に反応し、つい売買を繰り返してしまいます。しかし、実際に勝ち残る投資家は「行動しない勇気」を持っています。
株価が下がると「もっと下がるかもしれない」と感じ、上がると「今がチャンスかも」と考える──これが人間の本能です。しかし市場の短期変動に合わせて行動すれば、必ずどこかで「高値掴み」と「安値売り」を繰り返します。
重要なのは、短期的な価格ではなく、「自分の資産が5年後、10年後にどうなっているか」という長期の時間軸で考えることです。短期のノイズに惑わされず、自分のルールを守ることが最大の防御となります。
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不安定な相場だからこそ実践したい3つの習慣
市場が大きく動くときこそ、冷静さを保つために「思考のルーチン」を持つことが大切です。ここでは、長期投資家として実際に効果を感じている3つの習慣を紹介します。
① 今の心情を具体的にメモする
「含み損が怖い」「利益を逃して悔しい」と感じたときは、スマホのメモ帳でも構いません。自分の感情を記録しておきましょう。次に暴落が来たとき、そのメモを見返すことで「自分の感情の癖」を客観視できます。
人は経験を通して学びます。過去の自分がどんな感情でどんな行動をしたのかを知ることで、次に同じ場面に直面したとき、より冷静に対応できるようになります。
② 投資ルールとリスク許容度を再確認する
上昇相場ではリスクを取りすぎ、下落相場ではリスクを避けすぎる。これは誰にでもある傾向です。しかし、相場の波に合わせてルールを変えると、長期的な成果が安定しません。
不安定な時期こそ、「平時に決めたルール」を見返してください。たとえば「毎月5万円を積立てる」「株式比率は70%を維持する」といった明確なルールです。市場がどれだけ揺れても、それを覆すほどの事態は滅多に起きません。
また、リスク許容度を年齢やライフステージに応じて見直すのも重要です。学生時代から投資を続けてきた筆者自身も、10年以上の投資経験を通じて「守るべきお金」と「増やすためのお金」を明確に区別するようになりました。
③ 投資を一度忘れ、別の趣味に没頭する
これは一見、投資とは関係ないように思えますが、実は最も重要です。相場を見続けると不安が増幅します。チャートを閉じ、散歩や読書、趣味の時間を過ごすだけで、心のノイズが整理されます。
筆者も過去に「相場の動きが気になって眠れない」時期がありました。しかし、あえて数日間チャートを見ないことで、むしろより冷静な判断ができるようになりました。投資を忘れる勇気こそ、最強のメンタル戦略です。
円安時代の投資配分:為替と資産のバランスを取る
円安が定着した今、投資家が考えるべきは「為替リスクをどう活かすか」です。円建て資産だけに偏ると、通貨価値の変動に弱くなります。逆に、海外資産ばかりに依存するのもリスクです。
理想的なのは、国内・海外・現金の3分散を意識することです。たとえば次のようなバランスが参考になります。
- 日本株・国内ETF:40%
- 米国株・全世界株式:40%
- 現金・債券・外貨預金など:20%
このような配分は、円安・円高どちらの局面でも極端な影響を受けにくく、精神的にも安定します。また、為替リスクを軽減するためには、ドル建てETFや外貨MMFなどを定期的に積み立てるのが効果的です。
為替を「読む」のではなく、「備える」。それが円安時代を生きる長期投資家の基本姿勢です。
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歴史が教えてくれる「不安の正体」
不安を感じるのは、その出来事が「未知のもの」に見えるからです。ところが、歴史を紐解けば、どんな暴落もどんな円安も、すべて過去に繰り返されてきたものだと分かります。
たとえばリーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)、そしてインフレと金利上昇に揺れた2022年──これらの局面では、常に「もう市場は終わりだ」と言われました。しかし、そのたびに市場は回復し、過去の高値を更新してきました。
投資の歴史が示すのは明白です。「暴落は避けられないが、時間が解決する」という事実です。むしろ、暴落があるからこそ、次の上昇の土台が生まれます。短期的な下落を恐れず、長期で持ち続けることで、結果として最も安定した成果を得られます。
歴史を学ぶことは、チャート分析よりも価値があります。先人の知恵を借り、「不安」を「理解」に変える。それが冷静な投資家への第一歩です。
まとめ:焦らない投資家になるためのマインドセット
2022年から2025年の3年間、世界は金利上昇、インフレ、円安、そしてAIブームという大きなうねりを経験しました。そのなかで、多くの人が焦りや恐怖から行動を誤りました。しかし、長期的な視点で積み立てを続けた人たちは、今しっかりと成果を得ています。
不安定な相場において大切なのは、次の3つの原則です。
- 感情に左右されず、「動かない勇気」を持つこと
- ルールを守り、積立を止めないこと
- 市場を離れ、冷静さを取り戻す時間を作ること
そしてもう一つ、筆者が10年以上の投資経験から強く感じているのは、「投資とは、心を整える習慣でもある」ということです。相場に感情を支配されないことこそ、長期で成果を出す最大のスキルです。
焦らず、諦めず、積み重ねる。あなたの資産も、あなた自身も、時間とともに確実に成長していきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 不安定な相場では現金比率を増やすべきですか?
短期的に生活資金や緊急資金を確保するために現金比率を上げるのは有効です。しかし、投資資金まで現金に戻してしまうと、長期的なリターンを逃す可能性があります。理想は「生活費6か月分+長期積立の継続」です。
Q2. 円安が進んでからのドル投資はもう遅いですか?
為替は誰にも読めません。タイミングを狙うよりも、時間分散によって平均取得価格を慣らすことが重要です。積立投資を継続していれば、長期的には為替変動の影響は緩和されます。
Q3. 暴落時のニュースを見ると不安になります。どう対処すれば?
暴落時のニュースは感情を刺激し、冷静な判断を奪います。ニュースを断ち、相場から一時的に距離を取るのが最も効果的です。数日後に再確認しても、相場はあなたを待っています。
Q4. 投資初心者が不安定な相場で意識すべきことは?
初心者のうちは、銘柄選びよりも「投資を続ける仕組み」を作ることが重要です。自動積立やリスク分散を徹底し、相場に一喜一憂しないルーチンを確立しましょう。
Q5. 長期投資に飽きてしまう時はどうすれば?
長期投資は「退屈」なのが正常です。退屈を楽しめる人が最終的に勝ちます。相場を忘れ、趣味や仕事に没頭する時間を増やすことで、結果的に冷静な投資行動が続けられます。
この記事は、2022年の混乱期に執筆した内容をもとに、2025年の現実と筆者自身の10年以上の投資経験を踏まえて再構成しています。変動の激しい時代だからこそ、投資家としての「心の安定」を取り戻しましょう。


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