【実体験レポート】約2年間積立して分かったWealthNaviの真実〜解約理由とメリット・デメリット徹底検証〜

こんにちは、ダンナです。

今回はWealthNaviを解約した理由について書いていきます。

これからWealthNaviに加入しようかと考えている人、WealthNaviを解約しようか悩んでいる人の一助となればと思いますので、最後まで読んでいただけますと幸いです。

以前までは「WealthNaviって選択肢としてありなのかな?」と思っていたダンナですが、WealthNaviでの含み益30%以上であるにも関わらず感じた疑問やデメリットを記載していきます。

目次

WealthNavi の成績

メリット・デメリットを語る前に、ポートフォリオビジュアライザーで比較したWealthNaviの成績を見ていきましょう。※2023年追記しました

比較
WNリスク5/オールシーズンズ/カウチポテトの比較図

これにはWealthNaviの手数料が含まれていないため、最終的な結果は大きく劣後すると考えられます。

MaxDramdown(最大下落率)についてもS&P500と同程度あるため、ヘッジファンドとしても役に立ちません。また、シャープ・レシオは一番低く、にも関わらずインデックスとの相関性が高いという矛盾。これならS&P500に投資していればいいと言わざるえません。

比較2
リスク許容度1-3-5で比較したグラフです

また、リスク許容度別に比較しても特別投資する理由が見られませんでした。

リターンもAGG100%に投資した方が大きなリターンが得られますし、一番の不満点はインデックスと比較的高い相関関係にあること。

長期積立分散をうたう割にはインデックスに大きく劣後した、仮面インデックスファンドであると言えます。

WealthNaviのメリット

 まずはじめに、WealthNaviをやっていて感じたメリットについて挙げていきます。

とにかく楽に投資ができる

まず一つ目に挙げられるメリットとしては、「とにかく楽に投資ができる」という点ではないでしょうか。WealthNaviの口座開設や積立設定など、多少の手間はありますがそれだけです。積立設定までしてしまえば、あとは毎月何も考えずに積立投資が出来ます。財形貯蓄や定期積立貯金等をしている方は、その感覚と同じと考えて頂いて差し支えないです。

投資をしている」というよりは「貯金をしている」と思わせてくれるのは大きなメリットではないでしょうか。

自分でポートフォリオを組まずに済む

投資成績はポートフォリオによって大きく変わります。株式や債券、不動産の割合をどの程度までにすればいいのか、リバランスのタイミングはどうすればいいのか等々…考えることが多く、また常に学び続ける必要があります。

しかし、WealthNaviではこの煩わしさを一挙に解決してくれます。AIという今風なモノがポートフォリオを組んでくれて、リバランスまで行ってくれます。自分でポートフォリオを組むのはちょっと難しいという方は安心の出来るサービスであり、すべてお任せで行えるという手軽さも大きいと思います。

とはいえ、この程度のパフォーマンスや分散であるならば投資する理由はないかも。

少額からでも分散投資ができる

毎月1万円という少額からの積立投資でも米国籍ETFを用いて分散投資が出来るメリットは大きいと思います。WealthNaviでも購入しているVTIという商品を個人で購入するだけでも約2.3万円は必要になります(2021/06/06時点)。WealthNaviで所有するETFを1000分の1に分割して買付が出来るので、小数点単位のポートフォリオを組むことが出来るようになっています。

まあ、投資信託で充分です。

WealthNaviのデメリット

つぎにWealthNaviをやっていて感じたデメリットを挙げていきます。

以下は追記した2023年の成績も併せてご参照ください。

(1)実はそこまでパフォーマンスが良くない

バックテストの結果(2008年1月~2021年5月)によると、ウェルスナビのポートフォリオはリスクの割にそこまでパフォーマンスが良くありません。あくまでもバックテストによる結果なので、今後は分かりませんが、【VTI】や【VEA】、【VWO】といったETFは近い相関関係にあります。まったく同じような値動きをするわけではありませんが、【VTI】が下がれば【VEA】、【VWO】も下がりますし、【VTI】が上がれば【VEA】、【VWO】も上がるため、地域分散は出来ているのかもしれませんが同じように値動きをしてしまいます。

地域分散は大事だと思いますが、WealthNaviや米国籍のロボアドなどにより、アルゴリズムの影響が強く出ているようで、これらの商品はほぼほぼ同じような値動きをしてしまうそうです。

WealthNaviはリスクの割にSPYに大きく劣後した結果でした。

分散している割には下落率が大きい

バックテストの結果(2008年1月~2023年10月)によると、S&P500ETFの代名詞ともいえる【SPY】だけに投資したときの最大下落率は-48.23%でした。一方、WealthNaviはというと-47.54%で、【SPY】と大差ない下落率でした(リスク許容度5の場合)。この結果からも長期・積立を行うのには便利なサービスではありましたが、分散の観点からは少々疑問を感じました。

手数料がとにかく高い

 手数料について、WealthNaviは1%(税込1.1%)と宣伝していますが、よくよく見てみると各ETFの手数料を含んでいません。あくまでもWealthNaviだけの手数料で1%とられるということです。リスク許容度5のポートフォリオの場合だと約0.09%の手数料がETの手数料だけでかかり、WealthNaviと合わせると約1.2%が手数料として引かれます。「0.1%くらいいいじゃん。1%の手数料を払ってでも楽できるならしたいよ」という意見もあるかと思いますが、前述したとおり【SPY】と同じ暴落率でそれ以下リターンであるなら【SPY】を購入すればよいと思います。

また、1%という手数料は決して安くありません。配当金として入金された金額のほぼすべてが手数料として取られてしまうため、配当金再投資による複利効果が失われます。年平均2%以上の成績を出せないと、持っているだけで赤字になるのです。

手数料について引き下げがあるのかな~と気になり問い合わせてみましたが「現在、赤字のため検討はしているが厳しいです」という回答をWealthNaviから頂きました。今後の手数料引き下げに期待されるのは良いですが、WealthNaviに投v資するなら引き下げられてからでもいいんじゃないかな?と思います。

※2025年現在で手数料の引き下げがされていないことから、今後も望み薄でしょう。WealthNavi以外に投資したほうが良いと思います。

売却までに時間がかかりすぎる

これは売却してみてわかったデメリットなのですが、売却までに時間がかかりすぎることも大きなデメリットだと思いました。今このタイミングで売れば、そこそこの利益だ!と思って売却しても、売却後の振込まで約4日間かかります。これは投資信託と同じ性格を持っているから仕方ないのかもしれませんが、個人的には合いませんでした。

これなら別に投資信託で良いと思います。

 誰に対してオススメできるのか

さいごに、WealthNaviをオススメできる人は誰なのか改めて考えましたが以下のような人には合っていると思います。

 ・毎月10分だけでも投資に時間を使いたくない。

 ・とにかく何も考えたくない。

 ・勉強が嫌い。だけど投資をしたい。

 ・毎月積立するなら1万円が限界!

頑張って考えてみましたが、このくらいかな…。

正直、WealthNaviに投資するならば「つみたてNISA」を開設して投資信託を買った方が良いと思います。基本的に誰にもオススメは出来ません。

以前のブログにも書きましたがeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は信託手数料も安く、便利だと思います。分散しないと不安、という方は投資対象の一つとして考えても良いと思います。ダンナ的には日本国債・株式の割合が大きいので買わないと思いますが…。

さいごに

以前の記事ではあまりデメリットがないという印象でしたが、実際に運用してみることで感じたデメリットや疑問を一つ一つ解決したことにより、「あれ?WealthNaviってそんなに運用成績良くなくない?」ということに気づきました。

つみたてNISAも良くわかんない!本当に何もしたくない!という人には妥当な手数料であるという意見は変わりませんが、頑張ってつみたてNISAを開設したほうが良いと思います。WealthNaviは、あまりにも心地よく、ストレスなく積立投資が出来ていたのですが、長期目線でみると、あまり良い選択とは言えないのかもしれません。

全体的な資産でいうと一部に過ぎないWealthNaviでしたが、多くのことを学べました。ありがとうございました。

最後の成績
解約する直前のWealthNaviです。ここから色々差し引かれました。
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