こんにちは、ダンナです。
最近、趣味とお金のバランスについて考えることが増えました。
お金の相談を受けることが増え、その時に趣味に関してはどうも伝えきれない所が多いからです。
今回は趣味とお金のバランスについて悩んでいる方の一助となるような記事を書いていこうと思います。
ぜひお付き合い下さい。
趣味とは何か
私の性格は面倒なもので、物事を語るには、まず原点に立ち返る必要があります。
趣味とは、以下の三つの意味を孕んでいます。
・自由時間に好んで習慣的に行う行為
・自分の好みの傾向、詳しい事柄
・趣きや味わいの感じる事象
僕の場合、自覚している趣味は読書とMTGと料理です。
しかし、詳しい内容で言えば好んで学ぶ専門分野、音楽
言われてみれば趣味かも?というのは旅行(特に新潟旅行)です。
広義の意味では楽しければ、それは趣味であるでしょう。
あなたにとり、趣味とはなにかを理解することが趣味とお金のバランスを考える一歩となり得ます。
趣味にかける平均的な支出
つぎに、みんなどのくらい趣味にお金を使っているのでしょうか。
これは平均以下だから良い、平均以上は使いすぎである。
そういうことが言いたいのではなく、自分の感覚と平均的な感覚を推し量るための目安として引用します。
他人に自分の趣味についてとやかく言われるの嫌だろうし、お門違いだと思うからね。
日本経済新聞では以下のような記事が公開されています。
趣味のお金は意外に大きい 現役時代に2000万円も – 日本経済新聞
勤労者が月々にかける趣味の支出は単身世帯で約3万円、二人以上世帯では約5万円であると出ています。あくまでも統計の話であるため、「あれ?これだけ?」という方もいれば、「え、こんなに?!」と驚く方もいるでしょう。
個人的な感覚で言えば、こんなにお金使ってないな…というのが正直なところ。
アンケートは質問の仕方、回答者属性の偏り、編集者の意図で大きく結果が変わります。そのため、どれがより正確な結果なのかは分かりかねます。学者じゃないからね。
そのなかでも家計調査年報のデータとより似た結果のアンケートが以下の記事にありました。
趣味にかけるお金は月いくら?男性の趣味第1位は「ゲーム」!女性の趣味第1位は?趣味に関するアンケート調査結果|株式会社ヒューネルのプレスリリース
男性と女性、各250人から集計しており、回答者属性も完全に均一では無いものの、当ブログの読者層に沿った年齢です。今回の記事には割と良いデータかも。
この記事では以下のような結果が出ました。
このアンケート結果では月々の趣味にかける支出は5000円未満が中央値となっています。計算していないけど平均すれば家計調査年報のデータと似てくるのかな…?
基本的に半数前後の人は毎月5000円未満で楽しんでいます。
ザッとみるに多くても3万未満が一般的なのではないでしょうか。
それ以上の人達は凄いでね、のめり込めることがあるのは良い事です。
僕の立ち位置は結果の大多数である5000円未満に属します。月平均したらもっと低いけどね、あまりお金のかからない趣味というのもあります。
最初に述べたように、データを見て自分を肯定若しくは否定するのではなく、自分の感覚がどの程度であるのかを掴みましょう。
僕は割と一般的な支出だったんだな~程度でいいと思います。
趣味にかけるお金はいくらが適当か
では、これらのデータを踏まえて「自分」はいくらが適当な支出なのでしょうか。
自分を見つめ直すために必要な項目は以下の三つです。
・その支出は収入の範囲内か
・その支出に満足しているか
・その支出に依存していないか
それぞれについて解説してゆきます、
(1)その支出は収入の範囲内か
適当な支出額を考えるのに一番手っ取り早いのが収入の範囲内であるか否か、ということです。クレジットカードの分割払い、消費者金融、メルカリで日銭稼ぎ、無理な節約等により絞り出した支出は適当とは言えないでしょう。
収入の何パーセントが適当な支出であるとは明言できません。
趣味により掛かるお金の振れ幅が異なるからです。
僕の読書は図書館に通えば0円ですからね(ありがとう、図書館)。
そうである以上、物差しとして最も有効なのは自分の収入なのです。
収入20万円なのに支出が30万円である状況を健全であるとは、誰も言わないでしょう。もし健全であると豪語するのであれば、考えを改めた方が良いです。
毎月無理せず生活が出来て、貯金も少しでも出来て、その余裕資金で楽しむ。
個人的にはこの程度の感覚が健全であると思います(個人の感想です)。
(2)その支出に満足しているのか
つぎに、その支出に満足しているのか否かという視点で考えてみましょう。
経済学用語に「限界効用逓減の法則」というものがあります。
詳しい説明は書籍や学者に任せますが、簡単に言うと良いことも悪いことも慣れてしまうということです。
よく居酒屋のビールで例えられますが、仕事終わりに飲んだ一杯目のビールはこの世の天国かの如く美味しいと思います。しかし、二杯目、三杯目…何十杯と重ねると一杯目ほどの感動は得られません(特殊な訓練をしている方を除く)。
これは趣味を制限しろ!というわけではなく、お金と趣味のバランスを取るために「自分がどの程度までなら満足できるのか」を理解しようという話です。
たとえば、僕の趣味であるMTG。カードを買いたい欲は際限が無く、コレクションをしようと思えば永遠と方法が見つかります。なまじ歴史の古いゲームであるが故に、誇張表現なしで永遠と…。
しかし、僕は一定のルールや縛りのなかで遊んでいるため、自分が定める最適な支出の範囲内で楽しむことが出来ています。
逆に、高いカードが無いと遊べない!あのカードは絶対必要だ!と言う思考に陥ると、この界隈で少し炎上した「プロキシ問題」に発展するのです(よく分からない方は読み飛ばして構いません)。
何が言いたいのかというと、「~しかない」という思考ではなく、「~もある」という思考に切り替えることが重要ということです。
その支出に満足しているか否かは、気持ちでどうとでもなると思います。
(3)その支出に依存していないか
最後の物差しは「その支出に依存していないか」です。
(2)と似ているように思いますが、全くの別物です。満足しているしていないの話ではなく、依存性を物差しとして考えます。
パチンコや競馬は最たる例です。これらの趣味が悪いという訳ではなく、このギャンブル性に快楽を依存してしまう状況が問題なのです。
自分の趣味に支出することで快楽を得て、ストレスを発散して、他でストレスを溜めて、趣味で発散する…こういった循環は健全であると言えません。
収入の範囲内で賄えているのであればまだしも、この依存による循環は「ダメだ」と分かっていても収入を超えて支出してしまいます。
冷静に振り返ってみて、趣味に対する姿勢が快楽への依存となっていないか考えてみてください。
以上の三つが適当な支出がどうかを測る物差しであると考えます。
※個人の感想ですので、あくまでも目安として活用してもらえると助かります。
趣味とお金のバランスをとるには
最後の章を話す前に、ここまで話してきた内容を整理します。
・趣味とは何かを知る
・一般的な趣味への支出を知る
・今の支出が適当なのか考える
長々と書いてきましたが、言いたいことはこの三つです。
(3)で今の支出が自分にとり適当ではないと思った方は、バランスのとり方を覚えましょう(偉そうに言ってますが、僕もたまにバランスを崩します)。
趣味とお金のバランスをとるのは大変難しいと思います。
人は楽しいこと、ラクなこと、快楽に弱い生き物だと思います。
だからこそ、歯止めが利かなくなり、趣味とお金のバランスを崩すのです。
そこで以下の二つを制限として設けることを提案します。
・お小遣い制にする
・お金のかからない趣味をつくる
一つ目はお金への制限を強制的にかけるのです。お小遣い制というのは理にかなっており、自分が2万円までと決めたら、その中でできる最大限に楽しいことを模索します。お金が無限にあれば無限に楽しもうとしますが、2万円だけと決めれば無駄遣いは出来ないでしょう。
だからといって、趣味への楽しさが減る訳でもありません。むしろ無限に使えるうちの2万円の消費よりも、より濃い2万円を使えると思います。
二つ目はお金に依存しない楽しみ方を覚える必要があるからです。僕は趣味に対してお金があまりかかりません。というか、本当に楽しいことや幸せに感じることにお金を必要としていません。
このような状態になると無敵で、お金も貯まるし、幸せだし、必要に応じてお金を沢山使えるようになります。工夫次第で人生は楽しめます。
しかし、よく言われるのが「そんな事できたら困ってないよ」です。
僕にはやる前に否定している人の真意が分からないのですが、工夫ができない方は諦めましょう。悩むだけ無駄です。時間の無駄。
まずは自分の落とし所を探す意味でも、実践してもらえればと思います。
感情派の人にオススメの書籍
ここまで偉そうに話してきましたが、感情に寄り添ったアドバイスは出来ていません。
正直、オタク文化や趣味に没頭できる人の気持ちが分からないからです。
そこまで熱中できる何かがあるのは羨ましいとすら思います。
そういった方々に向けて良書があります。ヨメにもあげた書籍です。
僕の視点と異なり、より感情に寄り添った話をしてくれます。
執筆には楽天証券の方である篠田尚子さんも関わっているため、インフルエンサーの薄っぺらい本よりはちゃんとした内容であると思いました。
どうしても貯まらない!でも趣味は諦めたくない!!という方にオススメです。
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