
こんにちは、ダンナです。
今回は、米国の債券市場全体にまるっと投資できるETF、SPAB(SPDR ポートフォリオ米国総合債券ETF)について紹介していきます。
米国総合債券ETFといえば、バンガードのBNDやブラックロックのAGGが圧倒的に有名ですよね。「SPABなんて聞いたことない」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はSPABには「AGGやBNDにはない、個人投資家に嬉しい大きなメリット」があるのです。
今回は、隠れた優良ETFであるSPABの魅力と、ライバルであるAGG・BNDとの違いを徹底比較していきます。
そもそもETFってなに?と言う方は以下の記事が参考になると思います!


【SPAB】SPDR ポートフォリオ米国総合債券ETFとは
SPABは、ステート・ストリート社が運用する「SPDRポートフォリオETFシリーズ」の一つです。
このシリーズは「低コスト」を売りにしており、高配当ETFとして人気の【SPYD】も同じシリーズの兄弟分にあたります。
SPABの基本データ
SPABは「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合指数」への連動を目指しています。
難しい言葉ですが、要するに「アメリカの投資適格債券(国債や優良企業の社債など)市場全体の値動き」と同じ成績を目指すということです。
これは【AGG】と全く同じベンチマーク(指数)であり、中身はほぼ同じと考えて差し支えありません。
投資対象と格付け
SPABの中身は、非常に安全性の高い債券で構成されています。
- 主な投資先:米国債、政府系モーゲージ債(住宅ローン担保証券)、社債
- 格付け構成:約7割が最高格付けの「Aaa」
ポートフォリオの大部分を「米国政府が保証する債券」が占めているため、株式のような激しい値動きは少なく、守りの資産として非常に優秀です。
【徹底比較】SPAB vs AGG vs BND
では、投資家として一番気になる「ライバルとの比較」を見てみましょう。
米国総合債券ETFの3強(SPAB、AGG、BND)を並べてみました。
| ティッカー | SPAB | AGG | BND |
|---|---|---|---|
| 運用会社 | ステート・ストリート | ブラックロック | バンガード |
| 経費率 | 0.03% | 0.03% | 0.02% |
| 純資産総額 | 約78億ドル | 約1,130億ドル | 約1,080億ドル |
| ベンチマーク | 米国総合指数 | 米国総合指数 | 米国総合浮動調整 |
| 購入単価 (目安) | 約26ドル | 約100ドル | 約74ドル |
| ※2025年12月時点のデータ | |||
表:米国総合債券ETF 3社の比較
比較してわかる3つのポイント
表を見ると、以下のことが分かります。
1. コスト(経費率)は互角
かつてはSPABが最安値でしたが、現在は競争により横並びです。さすがはヴァンガードと言うべきでしょうか、BNDの経費率が一番安いのですが、それでも各社引き下げを行っています。
100万円預けても年間手数料はたったの300円。どれを選んでも誤差の範囲と言えます。
2. トータルリターンはほぼ同じ
以下のチャートは、直近5年間のSPAB、AGG、BNDのトータルリターン(配当込みの成績)を比較したものです。


ご覧の通り、3つのETFの値動きは「うり二つ」です。3つの線がほぼ完全に重なっており、パフォーマンスに差がないことが分かります。
2022年の金利上昇による下落局面でも、その後の回復局面でも、全く同じ動きをしています。
3. SPAB最大の強みは「購入単価の安さ」
ここが今回の最重要ポイントです。
- AGG:約100ドル(約15,000円)
- BND:約74ドル(約11,100円)
- SPAB:約26ドル(約3,900円)
※1ドル150円換算の場合
AGGやBNDを買うには1株あたり1万円以上必要ですが、SPABなら4,000円以下で購入できます。
「毎月の投資額が数万円」という方や、「ポートフォリオの端数で債券を買いたい」「配当金の再投資をこまめにしたい」という方にとって、この単価の安さは強力な武器になります。
まとめ:SPABはどんな人におすすめ?
性能や中身はAGG・BNDとほぼ同じですが、「買いやすさ」においてSPABは頭一つ抜けています。
- 少額資金からコツコツ債券投資を始めたい人
- 受け取った配当金をスムーズに再投資へ回したい人
- SPYDなど、ステート・ストリート社のETFで揃えたい人
「債券ETFが欲しいけれど、AGGやBNDはちょっと高いな…」と感じていた方は、ぜひSPABを検討してみてはいかがでしょうか。
AGGやBNDは高くて手が出しにくいと感じていた方や、NISAの成長投資枠の端数を効率良く埋めたい方にとって、SPABは最も理にかなった米国総合債券ETFです。ぜひ、ポートフォリオの守りの要として検討してみてはいかがでしょうか。


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