
こんにちは、ダンナです。
今回はフォロワーさんからも要望が多かった「ETF(上場投資信託)」について書いていきたいと思います。
「そもそもETFって何?」という基礎から、「具体的にどれを買えばいいの?」という実践編まで、初心者向けに噛み砕いてお話しします。「そんなの知っているよ!」という方も、復習がてら読んでいただき、ご意見をいただけると嬉しいです。
頑張って分かりやすく解説します!
ETF(上場投資信託)ってなに?
ETFとは Exchange Traded Fund の略称です。日本語では「上場投資信託」と呼ばれています。
名前の通り、「投資信託」が株式と同じように証券取引所に「上場」している金融商品です。通常の投資信託と同じように、A社だけ、B社だけと個別に買うのではなく、以下のような「パッケージ」で販売されています。
- 日経平均株価やTOPIX、S&P500といった指数に連動するもの
- 高配当株だけを集めたもの
- 不動産(REIT)や金(ゴールド)に投資するもの
つまり、「いろんな企業や資産が詰め込まれたパッケージ」を、株と同じようにリアルタイムの価格で売買できるのがETFです。
指数という概念を買っている…といえば分かるだろうか…。
個別株よりもリスクが低い?
ETFの最大の特徴は「分散投資」が簡単にできることです。
個別株(A社のみ)を買う場合、その会社が倒産したら資産価値はゼロになるリスクがあります。しかし、ETFなら数十〜数千の企業に分散して投資しているため、仮にその中の1社が倒産しても、全体への影響は軽微です。
もちろん、中にはマイナーな商品や仕組みが複雑なもの(レバレッジ型など)もあるため、ちゃんと中身を調べる必要はあります!
ETFと投資信託の違いは?
「普通の投資信託と何が違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
最大の違いは「上場しているか、していないか」です。それぞれの特徴を比較表にまとめてみました。
| 項目 | 投資信託 | ETF (上場投資信託) |
|---|---|---|
| 購入価格 | 1日1回算出される「基準価額」 (注文時は価格が不明) | リアルタイムの時価 (株式市場が開いている間、常に変動) |
| 購入単位 | 100円〜など金額指定が可能 | 1株(1口)単位の市場価格 (例:1口 3,000円、10口 20,000円など) |
| コスト (信託報酬) | 商品によるが、ETFより高めなことが多い | 一般的に非常に安い |
| 分配金 | 自動再投資を選べることが多い | 現金として払い出される (再投資は自分でする必要あり) |
大きな違いは「上場している商品か否か」「配当再投資が自動で出来るか否か」だよ!難しく考えないでOK
投資信託のメリット
投資信託は「100円」や「3,000円」といった金額指定で買えるのが強みです。お小遣いの範囲できっちり全額投資したい、という積立投資に向いています。
まずは少額からという人には始めやすいのが投資信託だよ!
ETFのメリット(ダンナのイチオシ)
ETFは「今の株価」を見て、「指値(この値段なら買う!)」や「成行(今の値段ですぐ買う!)」といった注文が出せます。感覚的には株を買うのと同じです。
そして、個人的にETF最大の醍醐味だと思っているのが「分配金(配当金)」です。
投資信託でも分配金が出るものはありますが、元本を取り崩して分配する(タコ足配当)ような商品も混ざっているので注意が必要です。
一方、ETFは仕組み上、ファンドが得た利益や配当を純粋に分配することになっています(※一部を除く)。つまり、「企業が稼いだ利益の一部を現金として受け取る」という投資の喜びをクリアに実感できるのです。
現金が欲しいときに便利なので、ダンナは基本ETFで運用しているよ!
ここがポイント!
投資信託は「分配金再投資」で複利効果を最大化するのに向いていますが、ETFは「定期的にチャリンと現金が入ってくる」ため、今の生活を豊かにしたり、モチベーションを維持したりするのに向いています。
また、ETFは新NISAの成長投資枠でもう買うことが出来ます。非課税で配当金を受け取ることが出来るため、少ない金額からでも配当を実感しやすいかと思います。
新NISAについては以下の記事が参考になると思います!


ダンナの投資戦略とオススメETF銘柄
「で、結局なにを買えばいいの?」と思いますよね。
ダンナは現状、配当金(インカムゲイン)を目当てにしたETFと、資産の土台となるインデックスETFを組み合わせて買っています。
年齢的にはリスクをとれる時期なのですが、精神的なリスク許容度(暴落した時のメンタル)が低めなので、以下のように分散しています。今回は、初心者の方にも自信を持っておすすめできる銘柄を「日本株ETF」と「米国株ETF」に分けてご紹介します。
【日本株ETF】低コストで日本全体や高配当を狙う
日本のETFは、東京証券取引所で日本円でそのまま買える手軽さが魅力です。特におすすめなのが以下のラインナップです。
- 1329 (iシェアーズ・コア 日経225 ETF)
日本の代表的な株価指数「日経平均」に連動します。ユニクロ(ファーストリテイリング)など値がさ株の影響を受けやすいですが、日本経済のニュースと連動して動くので分かりやすいです。 - 1475 (iシェアーズ・コア TOPIX ETF)
東証全体(TOPIX)に広く分散投資します。日経平均よりも分散効果が高く、日本の株式市場全体を丸ごと買うイメージです。 - 1476 (iシェアーズ・コア J-REIT ETF)
こちらは株ではなく「不動産(J-REIT)」の詰め合わせです。不動産は株式と異なる値動きをすることが多く、分配金利回りも比較的高めなので、ポートフォリオのアクセントになります。 - 1478 (iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF)
日本株の中でも配当利回りが高い銘柄を集めたETFです。配当金狙いの投資家には人気の商品です。
色んなテーマに沿ったETFもあるけど、まずはこの辺りからが無難です!一部は教育資金準備でも購入しています!


【米国株ETF】世界最強の市場にドルで投資
やはり投資の世界で主役となるのは米国です。SBI証券などを通じてドルで購入するのが一般的です。
守りと攻めのバランス「高配当ETF」
ダンナの主力です。「S&P500」などの優良指数の中から、特に配当が高い企業を選抜したものです。
- SPYD (SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)
S&P500採用銘柄のうち、配当利回りが高い約80社に均等投資。不動産や公益事業が多く、利回りが高いのが魅力ですが、不況時には値動きが激しくなる傾向があります。 - VYM (Vanguard High Dividend Yield ETF)
約400社以上に分散投資。配当利回りはSPYDより少し低いですが、増配(毎年配当が増えること)と株価成長の両方が期待できる、バランスの良い優等生です。 - HDV (iShares Core High Dividend ETF)
財務健全性が高く、配当を持続できる企業約75社に投資。エネルギーやヘルスケアセクターに強く、不況への耐性が比較的強いと言われています。「ただ高配当なだけ」の怪しい企業を除外してくれる安心感があります。
それぞれの詳しい解説は以下の記事で!


資産形成の王道「インデックスETF」
配当よりも、資産そのものを大きく育てたい場合に最適です。
- VTI (Vanguard Total Stock Market ETF)
米国市場のほぼ全ての株式(約3,500銘柄以上)を丸ごと買うETFです。「米国が成長し続ける」と信じるなら、これ一本で正解と言われるほどの王道中の王道です。
守りを固める「債券・コモディティ」
株だけだと暴落時が怖い…という場合、これらを混ぜるとクッションになります。
- BND (Vanguard Total Bond Market ETF)
米国の債券市場全体に投資します。株価が下がるときに債券は上がることが多く(逆相関)、毎月分配金が出るのも嬉しいポイントです。 - IAU (iShares Gold Trust)
「金(ゴールド)」に投資するETFです。金はそれ自体がお金を生みませんが、インフレ(物価上昇)や有事の際に価値を発揮する「守りの資産」です。
たまに友人から「ダンナのポートフォリオ(資産配分)を詳しく教えて!」と言われますが、具体的な数字は公開していません。
なぜなら、「人によってリスク許容度(どれだけ損に耐えられるか)と投資目的が違うから」です。私の真似をして、私が平気でもあなたが夜眠れなくなってしまっては意味がありません。上記を参考に、ご自身に合った「パッケージ」を選んでみてください。
リスク許容度について知りたい方は、以下の記事が参考になると思います。


実際にどこで買えばいいの?
一番のオススメはSBI証券です。
最近は楽天証券やマネックス証券も頑張っていますが、それでも私は以下の理由からSBI証券をメインに使っています。
- ドル転の手数料が安い!
米国ETFを買うには「日本円→米ドル」への交換(ドル転)が必要です。SBI証券(と連携するSBI新生銀行や住信SBIネット銀行)の為替手数料は業界最安水準。コストは確実なマイナスなので、ここを抑えるのが投資の第一歩です。 - 「定期自動買付」が優秀!
ETFは株と同じで、本来は毎回注文が必要です。しかし、SBI証券には「米国株式・ETF定期買付サービス」があります。
日付や曜日、金額を指定しておけば、寝ていても自動で買い付けてくれます。「暴落が怖くて買えない…」という感情を排除して淡々と積み立てるのに最適です。 - SBI経済圏の連携が強い
住信SBIネット銀行との連携(ハイブリッド預金)など、資金移動がスムーズで無料回数も多いのが魅力です。 - 欲しいETFの要望が通りやすい(気がする)
これは個人的な肌感覚ですが、「このETF欲しいな〜」と要望を出すと、比較的早く取り扱ってくれる印象があります。
さいごに
なんとなく理解は出来ましたでしょうか?
詳しい画面操作の手順などは、証券会社のサイトが常に更新されるため割愛しました(以前、画像付きで解説記事を書いたら、サイトリニューアルで全部作り直しになり泣く泣く消しました…)。
これは悲しかったなぁ(泣
「え〜、調べるの面倒くさい!」という方は、正直に言うとETFよりも「投資信託」の積立(eMAXIS Slimシリーズなど)をオススメします。そのほうが設定一度で終わりますし、簡単です。
でも、「配当金がチャリンと入る喜び」や「市場の動きに合わせて売買する楽しさ」を知りたいなら、ETFは最高のツールです。一度調べれば「なんだ、ネットショッピングと同じじゃん!」と思えるはずです。
もし分からないことや、「この銘柄どう思う?」といった相談がありましたら、ブログのコメントやTwitterでお気軽に絡んでください。
さらに詳しく知りたい人は、以下の記事が参考になると思います!


ETFを本格的に勉強してみたい方には、以下の書籍が導入本として非常に優良でおすすめです。


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