【投資】個人向け国債のメリットとデメリットについて~10年国債の金利が上がってきたので話してみた~

個人向け国債のメリット・デメリットを解説するアイキャッチ画像。銀行預金との比較や変動10年の仕組みについて。

こんにちは、ダンナです。

以前、「投資はしたいけれど、元本割れは絶対に怖い!」という方に向けて、リスクを抑えた運用についての記事を書きました。

「安全資産といえば銀行預金!」と思っている方は多いかもしれません。確かに、高金利なネット銀行(あおぞら銀行など)の預金は魅力的です。

しかし、昨今の金利上昇局面において、改めて注目を浴びている最強の無リスク資産があります。それが「個人向け国債(変動10年)」です。

今回は、金利が上がっても下がっても損をしたくない方のために、個人向け国債のメリット・デメリット、そして「なぜ今、銀行預金より注目されているのか」を解説します。

※この記事は制度の仕組みを解説しています。最新の募集金利は財務省HP等の一次情報をご確認ください。

※記事の後半におすすめの書籍や口座開設情報を掲載しています。「役に立った!」と思っていただけたら、ぜひ当リンクからチェックしていただけると、我が家の赤ちゃんのおむつ代になります。泣いて喜びます!

目次

そもそも「個人向け国債」とは?

そもそも個人向け国債とは何なのでしょうか。財務省では以下のように説明されています。

企業や団体が銀行などから資金を借り入れたときに発行される借用証書の一種が債券ですが、その中でも国が発行する債券のことを「国債」といいます。国債を購入するということはつまり、国に一定期間お金を投資するということ。投資ですので定期的に利子が支払われます。そして満期になれば元本の返済を受けることが可能です。知る|個人向け国債|財務省

超絶簡単に言えば、「日本国が『お金を貸して!』というので、利息付きで貸してあげる」ということです。

これが会社であれば”社債”、地方自治体(東京都など)であれば”地方債”と呼ばれ、貸す相手によって信用度(リスク)や金利が変わります。

ダンナ

今後は非営利法人などにも購入対象が拡大されて名称が「個人向け国債プラス」になる予定とのこと…!内容は変わらないんだけどね。

なぜ今、国債が注目されているのか

個人向け国債の金利推移イメージ
現在の募集金利は財務省公式サイトから確認できます

長らく日本は「マイナス金利政策」等の影響で超低金利時代が続いていました。そのため、「国債なんて買っても利子が雀の涙…」という時期があったのは事実です。

しかし、インフレ(物価上昇)や世界情勢の変化に伴い、日本でも「金利のある世界」が戻りつつあります。

市場の金利が上がれば、それに連動して国債の金利も上がります。つまり、「銀行に預けっぱなしにするよりも、国債を持っていた方がお金が増えるチャンスがある」という状況になってきているのです。

ダンナ

僕は教育資金準備のためにも国債を購入しています。詳細は以下の記事で語っているので、どのように購入しているのか参考にしてください。

個人向け国債の5つのメリット

投資初心者や、元本割れが怖い方にとって、個人向け国債には強力な5つのメリットがあります。特に「変動10年」タイプがおすすめです。

圧倒的に安全性が高い(日本国が保証)

投資の世界において、日本国債は「無リスク資産」として扱われます。

「銀行預金だって、ペイオフ制度で1,000万円までは保証されるでしょ?」と思うかもしれません。しかし、ペイオフを担うのは預金保険機構であり、万が一システムが崩壊すれば最後は国頼みです。

日本国が破綻(デフォルト)しない限り、元本と利子は支払われます。一民間銀行よりも一国家の方が破綻リスクが低いのは自明の理。「日本円で持っている資産の中で、最も安全な置き場所」と言えます。

最低金利保証(0.05%)がある

これ、意外と知られていない最強のメリットです。

個人向け国債は、どんなに世の中の金利が下がっても、年率0.05%の金利が最低保証されています。メガバンクの普通預金金利が0.001%〜0.02%程度をうろうろしている状況と比較すると、最低ラインが決まっているのは大きな安心材料です。

インフレに強い「変動金利」(10年債のみ)

ここが最大のポイントです。個人向け国債の「変動10年」タイプは、半年ごとに金利が見直されます。

  • 世の中の金利が上がる → 国債の金利も上がって、もらえる利子が増える
  • 世の中の金利が下がる → 最低0.05%で守られる

固定金利(3年・5年)の債券や定期預金の場合、一度契約すると満期まで金利が変わりません。もし契約後に世の中の金利が急上昇したら、「低い金利で固定しちゃって損した!」となります。

今後、日本でも金利が上がっていく(インフレになる)と予想するなら、自動的に利子が増えていく「変動10年」は非常に理にかなった選択肢です。

1年経てばいつでも現金化できる

個人向け国債は、発行から1年経過すれば、いつでも中途換金(解約)が可能です。

「解約すると元本割れするのでは?」と心配になりますが、個人向け国債の場合、国が元本を買い取るため元本割れはしません。(※ペナルティとして直近2回分の利子が差し引かれますが、元本そのものは減りません)

貯蓄型保険などは早期解約で大きく元本割れするものが多いですが、国債は「1年」さえ我慢すれば流動性が高いのも魅力です。

1万円から毎月購入可能

社債などは「最低100万円から」といったケースも多いですが、個人向け国債は1万円単位で購入できます。また、募集も毎月行われているため、「ボーナスが入った時」「貯金が溜まった時」など、自分のタイミングで投資を始められます。

デメリットと銀行預金との比較

もちろん、デメリットもあります。良いことばかりではありません。

株や不動産ほどは増えない

国債は「守りの資産」です。株式投資(NISAなど)のように、年5%〜10%のリターンを狙うものではありません。「お金を大きく増やす」のではなく「お金を絶対に減らさずに、銀行より少し良く運用する」ための道具です。

僕は、生活防衛資金や「死んでも使わない貯金」の一部を国債にし、それ以外は株式インデックス投資などでリスクを取って運用しています。

ダンナ

リスクとリターンは表裏一体なのです。

最初の1年は資金拘束される

購入後1年間は、原則として中途換金できません(持ち主が亡くなった場合や災害時を除く)。
「来月使うかもしれないお金」を入れるのはやめましょう。

ダンナ

国債も投資です。余剰資金で行いましょう!

銀行預金 vs 個人向け国債 比較表

銀行預金とどちらが良いのか、表にまとめてみました。

比較項目大手銀行 普通預金高金利なネット銀行個人向け国債(変動10)
金利低い(0.02%〜)比較的高い(0.1〜0.3%等)市場金利に連動
(下限0.05%)
安全性ペイオフ上限ありペイオフ上限あり国が保証(上限なし)
現金化いつでもOKいつでもOK原則1年は不可
インフレ対応△(銀行判断による)△(銀行判断による)○(自動連動)

※金利は経済情勢により変動します。

「すぐに使う予定があるお金」はネット銀行の普通預金へ。「当面(1年以上)使わないお金」は個人向け国債へ、という使い分けが最適解ですね。

ダンナ

とはいえ、債券はインフレに負けやすい投資商品です。インフレ対策には株式が長期的に良いとされています。

どこで買うのがお得?キャンペーンを狙え!

個人向け国債は、銀行、証券会社、郵便局など、ほとんどの金融機関で購入できます。どこで買っても、国債自体の金利や安全性は同じです。

しかし、「どこで買うか」によって、もらえる特典が違います。

大手ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)では、購入金額に応じて現金をプレゼントする「国債キャッシュバックキャンペーン」を頻繁に実施しています。

例えば「100万円購入で1,000円〜数千円プレゼント」のような内容です。銀行の窓口でなんとなく買うよりも、ネット証券のキャンペーンを利用したほうが、実質的な利回りがアップしてお得です。

これから購入を検討している方は、各証券会社のキャンペーンページを必ずチェックしてから購入しましょう!

まとめ:国債は「攻め」ではなく「最強の守り」

個人向け国債(変動10年)について詳しく知りたい方は、財務省のホームページも見てみましょう。初心者向けにかなり分かりやすく解説されています。

また、金利の仕組みや金融政策についてより深く学びたい方には、以下の書籍がおすすめです。現在の日銀総裁である植田和男さんが書かれた著書で、金融学の基礎が驚くほど分かりやすく解説されています。

投資の基礎体力をつけるためにも、一読の価値ありです。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 相変わらずわかりやすい解説・・・。
    めちゃくちゃ勉強になるし、読みごたえあって一気読みしてしまいます!
    個人向け国債、気になってきました~!

    • 椿さん!ありがとうございます~!
      ヨメからは分かり辛いと言われているので、もっと頑張りたい所存…。
      とはいえ、投資系の記事なんて星の数ほどあるので難しいです。怪しいしw
      インフレに負けやすいですが、10年は使わないと決まっているお金なら良い選択だと思っています!

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