
こんにちは、ダンナです。
先日、エケチェンが100日を迎え、お食い初めを行いました。赤ちゃんの健やかな成長を願う「お食い初め」は、日本に古くから伝わる大切な儀式だそうです。そういうの疎いけど、頑張って調べたよ…。
この記事では、我が家で行ったお食い初めの体験をもとに、「お食い初めとは何か」という基本的な解説から、実際に用意した献立とそれぞれに込めた意味、そして儀式を終えて感じたことをまとめました。
これからお食い初めを迎えるご家庭の参考になれば幸いです。

お食い初めの準備楽しかったよ…!
お食い初めとは?伝統と願いを込めた100日祝い
お食い初めの意味と起源
「お食い初め(おくいぞめ)」は、赤ちゃんが生後100日頃に「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて行われる日本の伝統行事です。平安時代から続く儀式で、「百日祝い」や「箸初め」とも呼ばれるそうです。
食事を“初めて食べさせる真似をする”ことで、成長の節目を祝います。



初めて口にするならば…と言うことで、僕…頑張りました…
いつ行う?生後100日のタイミング
多くの家庭では、生後100日目、もしくはその前後の週末などにお祝いをするそうです。とはいえ、赤ちゃんの体調や家族のスケジュールに合わせて調整して、日付よりも「赤ちゃんの健やかな成長を祝う」ことに重点を置いてもよさそうです。そんなに100日ピッタリに!という感じではなさそう。
我が家では、生後ちょうど100日目に近い週末に夫婦で予定を合わせ、ゆっくりと準備を整えて行いました。
儀式の進め方とマナー
お食い初めの基本的な進行は以下のような流れです
- 祝い膳を用意する(一般的に一汁三菜+お赤飯またはご飯)
- 長寿の象徴として「養い親」(祖父母や年長者)が食べさせる真似をする
- 歯固めの石を使って「歯が丈夫になりますように」と願う
現代では、ご家庭の事情やスタイルに合わせて、簡略化したり、写真撮影をメインにしたりする家庭も多く見られます。



我が家は歯固め石は省いたよ!
今回の手作りお食い初め献立とその意味
献立を考える際に大切にしたこと
我が家では、「できるだけ手作りで」「意味のある食材を使う」「生まれた国(日本)で採れた素材を使う」という3つの軸を大切にして献立を組み立てました。赤ちゃんが実際に食べるわけではありませんが、“初めての食事”を迎えるにふさわしい内容にしたいという思いがありました。
以下はお祝い膳の写真です。それぞれ意味を解説していきます。


稲荷寿司|五穀豊穣と家族の繁栄を願って
稲荷寿司には、農耕の神「稲荷神」にちなんだ願いを込めました。五穀豊穣・家内安全・商売繁盛といった豊かさと安定を祈る意味があります。今回は小ぶりで食べやすいサイズにし、油揚げも手作りで甘辛く煮て準備しました。
お稲荷さんの油揚げを既製品、寿司酢も既製品をつかえば簡単に出来るので、「準備が出来ないよ!」という方は既製品がオススメです。



お赤飯はあまり得意ではないから好きなものにしました!
以下は良く使っている寿司酢。この寿司酢が一番好き。
浅利と筍のお吸い物|家族円満と成長を祈る一杯
お吸い物には浅利と筍を選びました。浅利は「家族円満」の象徴であり、筍は「まっすぐにすくすく育つ」姿から、子どもの成長を願う意味があります。今回はだしパックを使って出汁をとり、あっさりとした味付けで上品に仕上げました。



ハマグリにしようかな?とも思ったけど、筍も入れたかったので浅利にしたよ!この組み合わせが最高に美味しいのだ…。
この出汁パックは比較的安価なのにしっかり美味しいので、「忙しいけどちゃんと作りたい!」と言う方にオススメ。
煮しめ(蓮根・銀杏・里芋・人参・椎茸)|縁起を詰めた煮物
煮しめはそれぞれの食材に意味を持たせて盛り付けました。
- 蓮根:穴が空いていることから「将来の見通しが良くなる」
- 銀杏:厄除けと長寿を願う縁起物
- 里芋:子芋がたくさんできることから「子孫繁栄」
- 人参:「運を招く」色彩の象徴
- 椎茸:長寿を願い、形が縁起の良い「傘」に見立てられる
彩りも豊かで、お祝い膳にぴったりの一品となりました。



それぞれ飾り切りをする予定だったけど、赤ちゃんのお世話でそれどころではなかった!結構大変だよね、飾り切り!
鯛と鰤のお刺身|「めでたい」気持ちと出世の願いを込めて
鯛は「めでたい」に通じる縁起物として定番の一品。今回は天然の真鯛を使用しました。また、当初予定していた「鰤の照り焼き」は手に入らず、急遽鰤のお刺身に変更。鰤は成長とともに名前が変わる「出世魚」として知られ、立身出世を願う意味を持っています。



それぞれサクで購入して、自分で刺身にしたよ!少しでも手間を加えたくて!
紅白蒲鉾|魔除けと慶びの象徴
紅白の蒲鉾は、お祝い事に欠かせないアイテム。紅は「魔除け」、白は「清浄」を表し、人生の門出を祝う意味が込められています。既製品ですが、国産の無添加タイプを選びました。
うなぎの蒲焼|「うなぎのぼり」の人生を願って
メインには、急遽「うなぎの蒲焼」を選びました。これは“人生がうなぎのぼりになりますように”という洒落を効かせたもの。ふっくらと蒸してから炭火で焼かれた国産うなぎは、見た目にも香りにも特別感があり、お祝い膳にふさわしい主役となりました。
ここでもせめてひと手間加えたいと思い、美味しくふっくらとなるように温め直しました。以下手順。
- うなぎの蒲焼のタレを全て洗い流す(勿体ないけど)
- アルミホイールの上に乗せ、うなぎに日本酒をかける(小さじ2杯程度)
- ホイル焼きのように包み、トースター(1000W)で10分温める
- 温め終えたら、すこし温めて置いた鰻のタレをかける
- ふわっふわで焼き立てみたいな「うなぎの蒲焼」のできあがり!
鰤の照り焼きを予定していたけれど…
実は、当初は「鰤の照り焼き」をメインに考えていました。ヨメが「お店の味!」と褒めてくれるので、エケチェンにも食べさせてあげたくて…(食べマネだけど)。
見た目的にも存在感があるので、お祝いの席を華やかにするつもりでしたが、近隣のスーパーを数軒回っても切り身が見つからず…。最終的に刺身用のブロックを購入して、急遽お刺身に変更することになりました。
すべて国産素材にこだわった理由
今回のお食い初めでは、初めて赤ちゃんの“口に触れるかもしれない”料理であることから、すべて国産素材にこだわりました。添加物や産地不明のものは避け、家族みんなが安心して「これからも元気に育ってね」と言えるような準備を心がけました。



国産信仰があるわけじゃないけど、まずは日本で採れた食材がいいかな~という変なこだわりです。高くついたよ!
実際にやってみた感想と気づき
準備の大変さと達成感
お食い初めの準備は、思っていた以上に大変でした。献立の考案、食材の買い出し、下処理、盛り付け、儀式の段取り…。特に手作りにこだわったことで、前日から下拵えをしたりと大変でした。
それでも、出来上がった祝い膳を前に赤ちゃんのときどき見せる笑顔や、その料理を食べる大人たちから「美味しいね!」と言ってもらえることで、すべての苦労が報われたような気持ちになりました。
とくにヨメから「こんなに丁寧に作ってくれてありがとう」と言われたときは最高に幸せでした。



こんな風に一つ一つ丁寧に過ごしていきたいものです…。
献立を考えることで「どう育ってほしいか」を考える
たかだか献立を考えるだけでおおげさな…と思われそうですが、それぞれに意味を込め、願いを込めて考えた献立と言うこともあり、「エケチェンにはどう育ってほしいのか」を改めて考えるきっかけになりました。
献立を考えるだけで1か月。結果、大した内容ではないけど、考えている時間は楽しかったです。



とにかく健康ですくすくと育ってくれれば優勝です!
食材の準備で感じた大変さ
「鰤の照り焼きを作ろう」と決めていたのですが、近所のスーパーでは切り身がまったく見つからず…。諦めて急遽お刺身に変更しましたが、結果的には鯛との相性も良く、見た目のバランスも取れたので満足しています。
また、「縁起の良い食材」にこだわると、どうしても季節や地域の流通に影響されると感じました。早めの準備と柔軟な対応力がとても大切だと思います。



その時々の旬のものを使って考えても面白いと思います!
パパママで協力した時間の尊さ
今回のお食い初めは、夫婦で力を合わせて準備しました。僕は買い出しから料理まで、ヨメには飾り付けをお願いしました。飾り付けのセンスは皆無だからね、僕。
普段の家事とはまた違う“セレモニー感”に、夫婦でワクワクしながら過ごせたのが印象的でした。
一緒に「どう盛り付けようか?」と話しながら準備する時間が、すでに思い出になっています。写真や動画に残すのももちろん大事ですが、何より心に残るのはこの“協力した時間”だと思います。
ちなみに食器はヨメが探してくれました。とっても可愛いし、今後もずっと使えるものを選んでくれました。
写真や動画に残した思い出
記念撮影は、お披露目用のカワイイ!(ちょっと高い)ロンパースを着せて、お膳を前に家族でたくさんの写真と動画を残しました。成長の節目として、数年後に一緒に見返すのが今から楽しみです。



色々食べられるようになってきたら、同じ献立を用意してもイイかも!
これからお食い初めを迎える方へのメッセージ
これからお食い初めを迎える方には、「完璧でなくて大丈夫」ということをお伝えしたいです。
予定していた食材が手に入らなかったり、赤ちゃんがぐずったり、いろんな“想定外”があるかもしれません。それでも、大切なのは“祝う気持ち”と“家族で過ごす時間”だと思います。
なんと今では「お食い初めセット」というのも販売しております…。スゴイよね…。
形式にとらわれすぎず、思い思いのやり方でお祝いすることが、きっと赤ちゃんにとってもご家族にとっても、かけがえのない思い出になるはずです。
まとめ|お食い初めを通して感じたこと
お食い初めは、赤ちゃんの健やかな成長を願うと同時に、家族の絆を再確認できる貴重な機会だと実感しました。日々の忙しさの中では見落としがちな「感謝の気持ち」や「育児の喜び」に改めて目を向けることができ、夫婦にとっても大切な節目になりました。
また、伝統行事を自分たちなりに解釈して実践することで、日本の文化の美しさや奥深さを改めて感じました。昔ながらの習わしには、すべて意味があり、そこに込められた「人を想う心」は現代にも通じる普遍的な価値だと思います。
お膳を囲みながら、「これからも元気に育ってね」と語りかける時間は、何ものにも代えがたい幸せそのものでした。これからも、こうしたひとつひとつの節目を大切に、家族で歩んでいきたいと思います。
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