【資格】和漢膳(薬膳)とは?~カレーも薬膳だったの巻~

こんにちは、ダンナです。

今日は和漢膳(薬膳)の基礎について、

自分の備忘録も兼ねてまとめていきたいと思います。

目次

そもそも薬膳とは

皆さんが想像する薬膳とはどのようなものしょうか。

ダンナが最近した第三者の薬膳料理へのイメージとは、

「身体には良いけれども、ちょっと美味しくないもの」でした。

とある小説で、

「今日はあそこでご飯を食べましょう。美味しい薬膳を出してくれる店なんだ。」

という一文がありました。

それに対して「げ~!」とか「あはは…」といった反応が…。

一般的には、薬膳というのはちょっと嫌厭される料理らしいです。

しかし、大多数の人が好きであろう“カレー”。

実はカレーも薬膳なのです(服部先生も言ってた!)。

スパイスのひとつひとつに効能があり、

複雑な組み合わせで、美味しくもあり、健康的に調理されているのです。

例えば、以下のスパイス

・ターメリック

 身体を冷やす作用。肝機能強化。抗酸化作用。デトックス。美肌。便秘改善。

・カイエンペッパー

 身体を温める作用。発汗作用。消化不良改善。食欲不振改善。

・シナモン

 身体を温める作用。食欲不振改善。胃痛・吐き気改善。血行促進。消化促進。

・クミン

 食欲増進。血行促進。ストレス解消。解毒。整腸。免疫力向上。

などなど…。

カイエンペッパーは唐辛子なので、

なるほどな!と思う人もいると思います。

なんだかポカポカしてきますよね。

『狂人日記』や『故郷』を書いた、魯迅さんも

冬場はストーブの代わりに唐辛子をかじって凌いだとか…。

それはそれで健康が心配ですけれども。

長くなりましたが和漢膳のテキストによると、

薬膳とは、

心身一如の考えの下、症状や体質に合った食材を選んで作り、体の中に働きかけることで、新進の調子を整えようとするもの

という意味らしいです。

食事で心も身体も整えようという考え方は、

なんだか理解できる気がします。

身近な薬膳としては、

焼きナスに生姜、秋刀魚に大根おろし、刺身に菊…など

普段意識せず、美味しいからという理由で、

薬味を使っていることが多いと思います。

実はこれ、味のほかにもちゃんと理由があるのです。

例えばナスに生姜

これは身体を冷やす作用があるナスに、

身体を温める作用の生姜を添えることで、

身体を冷やしすぎないようにしています。

また、秋刀魚に大根おろしは消化促進、

刺身と菊は解毒作用を目的として添えられています。

和漢膳とは?

つぎに、いまダンナが学んでいる”和漢膳”は

薬膳と何がちがうのでしょうか。

結論から申し上げますと、一緒です。

基本的な考え方である”心身一如”や”医食同源”など、

中国の健康理論に基づき、日本人に馴染みある

日本食を融合させたものが”和漢膳”だそうです。

日本で手に入れやすい食材を使って、

日本人の身体や味覚に合うよう工夫したらしいのですが、

正直、講習テキストとして渡されたレシピは、

そんな感じしませんでした。

結構、難しいというかなんというか…。

ダンナの家が質素すぎるのかな?

薬膳に関する書籍

薬膳について、中国では様々な書籍があります。

礼含文嘉(れいがんぶんか)

食材を熱して食べることで、胃腸障害を無くしたことについて、ほかにも、醸造技術の発見や薬酒、湯薬の創製についても記述があります。

黄帝内径(こうていだいけい)

現存する最古の中国医学基礎理論書です。こちらは問答形式で記述されているようで、最近では漫画もあるようです。

神農本草経(しんのうほんぞうきょう)

365種の薬物について、上品(じょうぼん)・中品(ちゅうぼん)・下品(げぼん)の3つに分類した書籍。

傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)

急性熱性病・慢性病の薬物治療法についてまとめられている。薬膳についても記述あり。

後に、『傷寒論』と『金匱要略(きんきょうようりゃく)』の2編に分かれます。

ほかにもまだまだ沢山あるようですが、

有名なのはこれらだと思います。

②~③については、まとめて三大古典と呼ばれています。

必読本だとおもうのですが、まだ読めていません(読めたところで理解できるのか)

黄帝内経は調べたところ、漫画になっているようで

機械があれば読んでみたいですね(とっかかりとしてはいいのかな?)

未病という考え方

さいごに、中国医学で重要な”未病”についてです。

病気でも健康でもない状態のことを指します。

「なんか調子悪いな~、とりあえず病院行ってみるか…」という感覚で、

お医者さんにかかったことがあるかたも多いのではないでしょうか。

ダンナ自身も違和感をおぼえたら早めに病院に行くようにしているのですが、

何もなかった場合は、とくに処方されません。

しかし、中国医学では”違和感”に対しても処方をします。

病気になってから治療するのではなく、日ごろの生活習慣や食事で、

体調・体質の改善を図り、病気にならないように”予防”する考え方があります。

むかし、漢方のCMでも未病についてやっていた記憶。

なつかしいな~…。

所感

以上、和漢膳(薬膳)の基礎でした。

薬膳というのは、結構難しい内容なのかな?と

ちょっと苦手なイメージを持っていたのですが、

日本の和食文化や思想にも”医食同源”という考え方が、

根付いていたということに気づかされました。

講習テキストのレシピがもっと身近なものにならないのかな~と

多少の不満はありますが、勉強すること自体は楽しいです。

つぎも薬膳の基礎である五行説などについて、

まとめていければと思います。

おまけ

大葉(紫蘇葉)

身体を温めて、血の巡りを良くしてくれる。

生魚の解毒。

冬かぜ、咳、胸苦しさ、嘔吐などに良いとされています。

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