
こんにちは、ダンナと申します。
新潟の漠然とした空気に魅入られ、毎日セッセッと移住の準備をしています。具体的には資産運用や資格取得など…。
これらは新潟移住以外にも、様々な境遇の方にあらゆる面で参考になるのではと考え、体系立ててお話することにしました。以下はまとめの記事です。
なぜ僕は新潟に惹かれるのか?
「東京は何でもあるけど、何もない」と感じた日
僕は東京生まれ東京育ち。なにかに住む上で病院や教育関係で不自由した経験も無ければ、「○○したい!」と思えばお金はかかりますが大抵のことは出来ました。
しかし、ヨメと話す中で「あれ?幼少期の頃や地元に対しての思い出って、そんな多くない…?」ということに気づきました。
実際はそんなことはなく、おおくのことを経験させてもらいました。本当に両親には感謝が尽きません。
しかし、なんでもあるし、たくさんの”なにか”に触れたからこそ、思い出の希薄化が起こっているのだろうと思います。

逆を言えば色んな刺激と経験が得られた!
ヨメの思い出が息づく町、新潟の「空気感」に魅せられて
新潟移住を考える大きな理由の一つは、ヨメが新潟出身であることです。
ヨメが嬉々として話す、新潟での思い出。昔からあるイオンで友人と過ごした時間、通学路の風景、家族との日常。その話を聞くのが、僕は大好きです。そして、その思い出の一部に、僕もなりたいのかもしれません。
結局のところ、僕は新潟に住む人々を含めた「文化」や「空気感」に惹かれているのだと思います。うまく言語化できないのですが、それが一番しっくりくる理由です。



なんかそれっぽいこと言ってみたけど言語化難しいネ!
赤い道路、静けさ…僕が愛する新潟の風景
僕が特に好きな新潟の要素を挙げるとすれば…
第一に、程よく人が居ない所です。
東京と違い、街を歩いても知っている人に会うことはほぼありません。新宿や渋谷のような人混みもなく、絶対数が少ないのが心地よい。新潟では、自分のペースで、目立たず、程よく仕事がしたいのです。
また、静かな所も好きです。圧倒的に「音」が少ない。人の歩く音や話し声、生活音が少なく、広大な土地にポツンと自分がいるような、あの感覚が好きです。
赤褐色の道路も好き。雪国ならではの消雪パイプの影響かもしれませんが、僕にとって、あの赤い道路は新潟のアイデンティティ。勝手にそう思っています。
もちろん、ご飯が美味しい、日本酒が美味しいという理由もあります。でも、正直なところ、美味しいご飯や日本酒は東京でも手に入りますし、選択肢はむしろ東京の方が多いかもしれません。
それでも新潟が良いと思うのは、やはり、あの「空気感」なのです。
新潟移住の居住地選び|2つの重要なポイント
さて、感情的な話はこれくらいにして、現実的な話をしましょう。
東京や新潟と住む場所「私たちにとり心地よい居住地」を決めるにあたり、必要な条件が2つあります。
条件1:収入に見合った場所に住む
身の丈に合わない生活は、いずれ破綻します。これは移住に限らず、どこで暮らすにしても同じだとは思いますが…。
だからと言って、ただ安い場所に住めば良いという訳ではありません。大切なのは、自分たちの収入と支出のバランスが取れた場所を選ぶこと。これが難しいのなんの…。
家賃や不動産価格は、一般的に利便性が高く、築年数が浅いほど高くなります。これらの要素を理解し、自分たちの予算内で、かつ納得できる場所を見つける必要があります。
一般的に、家賃は手取り収入の3割が良いとされています。
条件2:思い出や憧れを蔑ろにしない
せっかく新潟に移住するのに、思い描いていたイメージと全く違う場所に住むのでは意味がありません。
例えば、「新潟のちょっと田舎な雰囲気が好きだけど、便利さも捨てられない!」と考えているのに、スーパーも何もない山奥の一軒家に住んでしまっては、理想の移住生活とはかけ離れてしまいます。
「お金」と「理想」、この2つを天秤にかけ、時には混ぜ合わせながら、最適な場所を探していくことが重要だと考えています。
移住のコストパフォーマンス|「お金」の問題を考える
「お金」と「理想」。この2つの相反する要望を叶えるために、土地勘や地方自治体の制度を把握する必要があります。
ここでは、僕たちが移住に当たり検討している「お金」に関する項目をいくつかご紹介します。
新潟市の家賃相場 vs 中古戸建て価格 ~賃貸派の僕が思うこと~
永遠に議論される「戸建てVS賃貸」論争。まるでキノコタケノコ戦争のようです(あちらは公式が終わらせたようですが)。
ちなみに僕は、断然「賃貸派」です。
もし一括で戸建てを買えるなら話は別ですが、ローンを組む前提なら、賃貸の方が柔軟性が高いと考えています。
とはいえ、2025年時点の情報では、新潟市の中古戸建ては1000~2000万円程度でも見つかるようです。これなら、ローンを組まずに現金一括も夢ではないかもしれません。値段だけ見たら結構安い(資産価値は置いといて)。
新潟市と同程度に栄えている足立区の北千住でも2000万円以上します。あまり変わらないとは思いますが、コスト差はある。



足立区が安いだけかも?他だともっと高いし…。
ただ、僕が賃貸を選ぶ理由は他にもあります。
賃貸 vs 戸建て、本当にお得なのは?固定資産税・修繕費・災害リスクも考慮
災害リスク
新潟は自然災害も考慮すべき地域。賃貸なら最悪の場合でも家財を失うだけで済みますが、戸建ては建物という「負債」(僕は資産ではなく負債だと思っています)が残る可能性があります。
家の質
最近の家は、残念ながら長持ちしないような安い作りのものが多いと感じます。高い物を買っても、それが良い結果に繋がらないのが不動産…。
それならば、生活スタイルや気分に合わせて住み替えられる賃貸の方が合理的ではないでしょうか。
コスト比較
新潟市中央区の賃貸相場(2LDK以上)は月7.6万円ほど。仮に2000万円の中古戸建てと比較すると、単純計算でも20年以上住まないと元が取れません。さらに、固定資産税や修繕費、保険料などを加味すると、コスト的なメリットはさらに薄れると感じています。
…とはいえ、ヨメは戸建て派。このあたりは、現在も夫婦で絶賛話し合い中です。もし戸建てにするなら、”資産”となるような工夫を凝らしたいと考えていますが…。
東京と新潟の主要部で賃貸価格を比較してみる
以下は不動産掲載サイトSUUMOより調べた1LDK/2K/2DKの賃料相場です。※2025年5月末現在
東京都世田谷区 | 東京都足立区 | 新潟市中央区 | 長岡市 |
---|---|---|---|
13.9万円 | 8.8万円 | 7.0万円 | 5.9万円 |
新潟市中央区と同程度の賃料相場は、東京都だと東村山市か清瀬市にあたります。
また、長岡市となると福生市、羽村市と東京都でも山間部に近くなります。
駅周辺の規模は新潟市中央区や長岡市の方が栄えていますが、その利便性等を考慮すると東村山市や清瀬市に軍配が上がるかもしれません。



注意:個人の感想です
この家賃というのは逃げようのない固定費。一番大きな支出です。
今後、子どもを育てて、学ばせて、旅立たせるまでの間にも、貯蓄や投資をするのであれば真っ先に抑えたい部分。こういう意味でも、コストの住宅コストのかからない新潟への移住は、理由の充分な材料となります。



僕は東京である程度稼いで、新潟に行こう!という戦略です。
意外な落とし穴?水道光熱費・国民健康保険料の地域差
移住を考える上で見落としがちなのが、水道光熱費や国民健康保険料が自治体によって異なるという点です。
乱暴な言い方をすれば、人口が多く財源に余裕がある自治体ほど、住民の負担額は少なくなる傾向があります。これらは定められた費用なので、節約にも限界があります。
移住先を選ぶ際には、こういった「ランニングコスト」もしっかりと調査する必要があります。
知って得する!新潟県の移住支援金・補助金制度(Iターン・Uターン向け)
多くの自治体では、IターンやUターン移住者向けに「移住支援金」などの制度を設けています。
年齢制限や就業などの条件はありますが、対象となれば家賃補助など、様々な支援を受けられる可能性があります。これは非常に大きなメリットです。
ただし、補助金は一時的なもの。長期的な視点で、支援金がなくても生活できるかしっかりシミュレーションすることが大切です。
以下で県・市町村で実施している支援策を網羅的に検索することが出来ます(新潟県に限る)。
新潟で「車なし生活」は実現可能?駅近・タクシー・電動自転車という選択肢
田舎暮らしに車必須論への抵抗
「田舎暮らしには車が必須」とよく聞きます。僕もそう思っていましたが、一度その固定観念を捨ててみることにしました。
なぜなら、僕は車の運転が好きではないからです。 苦手というより、嫌い…。
公共交通機関が発達している場所に住みたい…というのが本音ですが、新潟の車文化の中で、それは難しいのでしょうか?
いや、工夫次第でどうにかなるのでは?という浅はかな自分が考えた案は以下のとおり。
- 駅の近くに住む: やはり基本はこれ。
- 必要に応じてタクシーを使う: 維持費を考えれば、意外と安くつくかも?
- 電動自転車をフル活用する: 健康にも良い!
- 週末や遠出はレンタカーを使う: カーシェアも選択肢
- コミュニティバス等を使う:本数も多くて便利!
これらの組み合わせで、果たして「車なし生活」は可能なのか。これは移住先を決める上で、非常に重要な検討項目です。早く自動運転が普及してほしい…。
実際に試してみたが、だいぶ無理がある
新潟市や長岡市の駅近くに住むのであれば、車がなくともある程度可能かもしれません。
しかし、県央地域などの”田舎だ!”と言えないまでも、地方感のある地域ですら車がないと移動距離が大変だし、電車は本数がないし、大変だなと感じます。だいぶ無理がある。
育休中であったため、時間にある程度余裕があっても「厳しいな~」と思っていたので、勤め人や子を持つ親であれば車は必須であると考えた方が良いでしょう。タクシーも早くても10分前後かかりました。駅から近いのに。
ただ、コミュニティバス等はとても充実しており、時間に余裕がある生活をするのであれば「平日は」それだけで充分かもしれません。



僕の場合、移住するなら大して仕事をするつもりはないので、あまり障害にならないとは思う…けど…。
以下で子育ての環境について、三条市・燕市のみとなりますが紹介しています。
三条市については市役所さんから直接ご連絡を頂き、公式のオススメポイントも掲載しています。




移住計画の葛藤:「本当に新潟移住が必要なのか?」という問い
ここまで、新潟移住に向けての色々な考えを書いてきました。でも、僕の中には常に、こんな疑問も存在します。
思い出は、どこででも作れるのではないか?
「妻の思い出の一部になりたい」という気持ちは強いです。でも、それって、別に新潟でなくても良いのでは? 東京のままでも、新しい思い出は作れるんじゃないだろうか。
常に持つべき「否定的な視点」と、移住計画の進め方
僕は、物事を考えるときに、常に否定的な意見や視点を持つ癖があります。これは、思い込みによる失敗を防ぐための、僕なりの防衛策です。
新潟移住計画を進めることは、夢への一歩であり、素晴らしいことだと思っています。でも、「本当に新潟移주が必要なのか?」という選択肢は、常に心の片隅に残しておきたい。
そうすることで、より冷静に、そして後悔のない決断ができると信じています。
新潟での子育ては今後、より厳しくなるかも
また、子どもが産まれ、育てたことで気づいた「子どもへのサービスの低下」が、移住への計画・準備の難易度を高めます。
詳細は以下で確認していただければと思いますが、病院・薬局がないというのは「子どもの命」にかかわるものなので、自分のやりたいことは捨てるには充分な理由となり得ます。
今でこの状況なのであれば、今後一体どうなってしまうのか…。少しでも良くなるように、今後も寄付や当ブログでの魅力発信を通じて新潟を応援したいと思います。


まとめ:まだ見ぬ新潟での暮らしへ。迷いながらも、一歩ずつ進む僕たちの移住計画
結論として、僕たちはまだ新潟のどこに住むのか、決められていません。
「お金」と「理想」。
「賃貸」と「戸建て」。
「車あり」と「車なし」。
そして、「新潟移住」そのものの是非。
考えることは山積みで、正直、頭を悩ませる毎日です。
でも、こうして悩み、調べ、話し合うプロセスそのものが、僕たち夫婦にとっての「新潟移住」なのだと思います。
この記事が、僕たちと同じように移住を考え、悩んでいる方々の、何かのヒントになれば幸いです。これからも、僕たちの新潟移住計画は続きます。また進展があれば、ここでご報告させてください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
赤ちゃんのミルク代・おむつ代として
計画は常に最悪を想定して「地方消滅」
一時話題となった「地方消滅」です。未読の方は移住を検討する前に読むべき一冊かと思います。
対となる意見も読むべき「地方消滅の罠」
上記の書籍と対となる「地方消滅の罠」です。一方の意見だけ聞いて、信じ込んでしまうのも良くないと思います。
取った選択肢を広げる「京都「トカイナカ」暮らし」
地方(ド田舎!)or都市のどちらかを選ぶのではなく、「トカイナカ」という選択肢を取った方の移住レポ。難しい話は抜きにして、読み物として楽しい。
~余力がある方は以下の記事もオススメです~






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