30代必見!未来に備える資産運用ガイド~パーキンソンの法則とリスク管理で賢く資産を形成しようというお話~

未来に備える資産運用ガイド~パーキンソンの法則とリスク管理で賢く資産を形成しようというお話~

こんにちは、ダンナです。

近況報告ですが、子が産まれました。幸せ。

この幸せの背景には経済的に安定しているからというのが大きいと感じています。もしものときの備えって大事だな…とつくづく思う今日この頃。

一朝一夕では成し得ない「経済的安定」を手に入れるために、僕がやってきたことや意識してきたことについて書いていきます。

これから子を考えている方や、そうでなくとも将来へ漠然とした不安を抱えている方の一助となれば幸いです。

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目次

「パーキンソンの法則」に陥っていないか見直す

僕がお金の話をするとき、必ず言うのが「支出の最適化」です。どれほど稼いでも、どれほど投資で利益をあげても、支出が最適化されていなければ「もしもの備え」は貯まりません。

とはいえ、身も知らない素人が支出を見直して最適化しろ~と言っても「そんなこと、もうやっているよ!」と思うかもしれませんし、言われたくないかもしれません。しかし、無意識のうちに支出は増大していくものだということを、素人ではないシリル・ノースコート・パーキンソンさんにより提唱された法則「パーキンソンの法則」を例に挙げて話を進めていきたいと思います。

まあ、パーキンソンの法則自体も科学的な実証に基づく法則ではなく、経験則や風刺的観察によるものなので「頭の良い人が何かいってらぁ」と思いながら聞くと良いかと思います。それでも的を射た洞察による法則だと思うので僕は好きです。

パーキンソンの法則とは?

パーキンソンの法則は、英国の歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則です。今回の話では特に財務に関する第2法則が重要で「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」とされています。

つまり、収入が増えても、それに比例して支出も増えてしまい、結果的に貯蓄が増えないという現象を説明しています。多くの人がこの法則に気づかずに陥っており、収入が増えたにもかかわらず、なぜか貯金が増えないという状況に悩まされています。

これは、収入が増えたことで生活水準を上げてしまい、贅沢な外食や欲しかったものの購入など、増えた分の収入を使い切ってしまうためです。

日本は良くも悪くも年功序列で収入が増える企業が多いため、新卒の頃はお小遣いが1万円で満足できていたのに、今では3~5万ほど使っている…ということが起きていませんか?(自戒の意も込めて)

日常の支出・投資での実践例

パーキンソンの法則を意識して、日常生活での支出や投資を見直すことで、お金を増やすことができます。以下に実践例を挙げます。

月1回の支出管理

ひと月に使うお金を月1回だけまとめて引き出し、それ以上は使わないようにします。これにより、「使うお金はこれだけ」という意識が高まり、無駄な支出を抑えられます。

この支出管理は、まず現金で行うことを強くオススメします。

PrelecとSimesterによる2001年の研究「Always leave home without it: A further investigation of the credit‐card effect on spending(ダンナ訳:家を出る際は必ずそれを持たずに:クレジットカードが支出に及ぼす効果のさらなる検証)」では、クレジットカードでの支払いは現金よりも「支払いの痛み」が少なく、結果として消費が促進される傾向があると報告されています。クレジットカードだとポイントや割引が利くため一見良いように思いますが、貯蓄が出来ない・ペースが遅いと感じる方は是非試してみて下さい。

自動貯金システムの構築

給与天引きや自動振替で、収入の一定割合を自動的に貯蓄や投資に回すようにします。これにより、増えた収入を使わずに済み、自然と貯蓄が増えていきます。

これは「パーキンソンの法則」である支出の増大をなかったことにするやり方です。効果的かつ再現性の高い貯金方法なので取り入れてほしいところ…。

NISAで投資信託を給料日に(自動積立で)買付設定を行うというのも一つの手です。5000円や10000円からでもかなり大きな金額になります。継続は力なり。私の母は少ない金額ですが、結構な金額になったと喜んでおりました。

固定費の見直し

家賃、通信費、保険料などの固定費を定期的に見直し、必要に応じて削減や最適化を図ります。

一時の手間でかなりの支出削減が出来るので、定期的に見直すことを強くオススメします。最近は価格競争が適正に行われてきている気がする…(嬉)

チェックリストと改善アクション

ではでは、実際にあなたはどの程度出来ているのでしょうか。以下のチェックリストを使って、自分がパーキンソンの法則に陥っていないか確認し、必要な改善アクションを取りましょう。まあ、ダンナ視点なので話半分で。これでも上位数%レベルの資産形成は出来ているけれど、しょせん素人なので。

収支の把握

〇家計簿をつけている 毎月の収入と支出を正確に把握している

〇使途不明金がほとんどない

改善アクション:家計簿アプリを活用し、毎日の支出を記録する習慣をつける。

貯蓄の自動化

〇給与天引きや自動振替で貯蓄している

〇iDeCoや定期預金などの基本引き出しできない貯蓄手段を利用している

改善アクション:銀行で自動振替の設定を依頼し、給与日に一定額を貯蓄に回す。

支出の最適化

〇支出を消費・浪費・投資に分類している

〇浪費を収入の3%以内に抑えている

〇定期的に固定費を見直している

改善アクション:3ヶ月に1回、固定費の見直しを行い、不要なサブスクリプションなどをキャンセルする。

投資の実践

〇収入の一定割合を投資に回している

〇自己投資(スキルアップなど)を行っている

改善アクション:月収の10%を投資信託や株式投資に回し、長期的な資産形成を始める。

これらのチェックリストと改善アクションを定期的に実施することで、パーキンソンの法則を克服し、効果的にお金を増やすことができるはず。重要なのは、収入が増えても生活水準を急激に上げず、長期的な視点で資産形成を行うことです。

正直、こういった話はYoutubeや他ブログでも沢山説明されています。もう聞き飽きたという人も多いはず。しかし、僕含め教えたがりの多くが何百回と言うことは、やっぱり大事なんだな~程度に受け止めてください。大事なことが大半、偽情報やブームが大半ですが、支出の最適化は前者だと思いますので。

どこまでリスクが取れるか見直す

リスク許容度については実は以下の記事でも解説しています。

今回は実際の投資手法や商品について詳しく触れず、ざっくりとした概念だけお伝えします。より実践的なことが知りたければ先の記事を読んでいただけると嬉しいです。

リスク許容度の基本概念

リスク許容度とは、投資においてどの程度の価格変動や損失を受け入れられるかを示す指標です。初心者向けに簡単に説明するなら、「リスク資産が無価値になっても生活に支障がない段階」を指します。これは個々人の状況によって異なり、年齢、収入、資産額、家族構成、性格などが影響します。

例えば、若い人は長期的な運用が可能であるためリスク許容度が高くなる傾向があります。一方で、近い将来に資金を使う予定がある場合や収入が不安定な場合は、リスク許容度は低くなるでしょう。

自己診断とツールの活用法

リスク許容度を知るためには、自分自身の状況を客観的に診断することが重要です。

以下の方法で自己診断を行うことが出来ます。

年齢と投資期間:若いほど長期運用が可能であり、リスク許容度は高くなる。

収入と支出:収入が安定している場合や余剰資金が多い場合は、高いリスクを取る余地があります。

保有資産:資産額が多いほど損失への耐性が高まります。

性格と経験:損失を冷静に受け止められる性格かどうか、また過去の投資経験による学びも重要です。

さらに、金融機関やウェブサイトで提供されているリスク許容度診断ツールを活用することで、自分の状況を数値化しやすくなります。ただし、これらのツールは一般的な基準に基づいているため、自分自身で補足的な判断を加える必要があります。個人的には以下のツールがオススメ。とはいえ、数値も自己診断も目安程度に受けとめておきましょう。

リスクに応じた資産配分戦略

リスク許容度に基づいて適切な資産配分を設計することは、投資成功の鍵です。

以下はどのサイトや診断でもリスク許容度最大値となる僕が、経験と知識により実践している基本戦略です。そこそこ資産を蓄えた人間の一意見として参考にしてあげてください。

分散投資を行う

リスク許容度の高さはイコール自分がリスクに耐えられるかに直結しません。あくまでも一般的な話。僕は暴落相場では不安になりがちな人だと思うので、リスクの高い株式やREIT(不動産投信)だけでなく、国内債券や外国債券などリスクの低い資産も組み合わせます。これにより価格変動リスクを抑えつつ安定した収益を目指せます。

これのお陰で大きな下落時には追加投資するくらいのメンタルを保てています。

積立投資を行う

基本的に一括投資ではなく積立投資にしています。一括投資の方が統計的には優位であることを知りながら。これは市場のタイミングによる影響を軽減しながら長期的な運用成果を狙う…という所謂「ドルコスト平均法」的な意味合いもありますが、精神衛生上こちらのほうが良いと気付いたからです。「いつ買うか」を常に意識してしまうのは、時間の無駄とも感じています。もっと家族に時間を費やしたい。お金に捕らわれるなということですね。

新NISA制度では積立枠内で少額から始めることが可能です。この枠組みを活用しながら、自分のリスク許容度に合った商品選びと配分比率調整を行うと良いでしょう。何も考えたくないよ!という方はバランスファンドなども良いと思いますが、個人的には学びを続けてもらうためにも、暴落時の不安を緩和するためにも自分でちょうど良いポートフォリオを組んでいく方が良いとは思います。

以上の内容を参考に、自分自身の状況と目標に応じた最適な投資戦略を設計してください。自分の心地よさと現実的な生活状況とのバランスが取れたポートフォリオこそ、長期的な成功につながります。

高配当投資は積立投資は不向きだとか、若いうちは株式100%で良いとか言われていますが、僕はこの戦略で資産を築きました。他の人は退場していきました。実際に増えたのは運やタイミングが良く、生存者バイアスが多分に含まれているかもしれませんが、参考までに。

未来に備える資産運用戦略 ~長期視点での資産形成の実践~

ではでは、実際にどのような資産運用をすれば良いのか。一般的に良いとされていることに加えて、僕が実践していること、金融商品などを交えて説明していきます。

ここでの大前提は「長期投資」です。所謂長期投資家は数多くいますが、30~40年先を見据えた運用をしている人は少ないように思います(その一例に、日々の相場で慌ててしまう)。皆さんもぜひ、30~40年先を見据えて運用しましょう。

長期投資の基本戦略とメリット

長期投資が何故良いとされているのか。投資手法というのは時代ごとに「良い」とされるものが異なり、集中投資すべきと言われていた時代もあれば、インデックス投資なんてすべきではないと言われていた時代もあります。

しかし、金融工学が発達した昨今では「インデックスファンドによる長期投資」が良いとされています。それはなぜでしょう。以下のポイントを抑えながら解説します。

複利効果

長期投資のメリットとして最も注目されるのは複利効果であり、その比喩として「雪だるま」がよく用いられます。これは、元本から得た利息や配当が再投資されることで複利の力が働き、元本が雪だるま式に増えていくため、投資を早期に開始し、長期間運用するほど有利になるという考え方です。

特に投資信託では配当の再投資をファンド内で行う為、少額からでも複利効果が得やすい商品となっています。私がオススメしているのは以下のファンドです。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slimシリーズは常に業界最安値の手数料を目指してくれているので、このファンドを買っておけば60点は採れると思います。100点を目指すのは投資を始めてからで十分ですし、最初100点を目指そうというのは土台無理な話です。欲をかけば損をします(この場合は機会損失)。

それぞれ投資先がことなるため、リスク許容度に合わせて購入を検討したほうが良いです。私はS&P500のみ購入しています。バランスについては触れていませんが、全世界株とS&P500のどっちが良いかという話については以下の記事をご参照ください。

市場リスクの低減

短期的変動は避けられませんが、長期的に長期的には市場全体が成長する傾向があります。特にインデックスファンドやETFは分散投資が容易で、リスク軽減に役立ちます。

ETFについて知らないよ~という方は以下の記事をご参照ください。

安定した収益性

長期投資では焦りや感情的な売買を防ぎ、安定した収益を得る可能性が高まります。特に新NISA制度を活用した積立投資は、少額から始められ、長期的な安定収益を目指すのに最適です。

個人的にはインデックスファンドに加えて高配当株投資もしています。安定した収益(配当)が手元に来ると精神的に落ち着くというのが一番の理由ですが、他にも長期投資をするばかりで「今」が楽しめなければ意味がないとも思っているなど色々理由があります。

高配当投資とインデックス投資のどちらにすべきか悩んでいる方は、箸休め程度に以下の記事をご参照ください。

定期見直しと戦略の柔軟な調整

資産運用は一度決めたら終わりではありません。定期的な見直しが必要です。良いファンドを買うことで60点はとれますが、残りは微調整による加点が必要です。自分にとり最適な戦略を見つけてください。どのような微調整が必要なのか、僕が実際に行っていることを挙げていきます。

ポートフォリオの見直し

年齢やライフステージの変化に応じてリスク許容度や資産配分を調整しましょう。例えば、子供が生まれた後は、安全性重視の商品(例:日本国債 や 先進国債券ETF)への比重を増やすことも検討できます。

僕の場合、一定の資産額に達したら金(ゴールド)への投資をすると数年前から決めていたので、決まり事を守りながら投資しました。その時はまだ株式最強説が主流だったので「本当にいいのかな?」と思いましたが、意外と冷静なときに決めたルールというのは効果的に機能します。今は株式以上に大きな含み益が出ているし…。

市場環境への対応

金利上昇や経済不況など外部環境の変化にも柔軟に対応することが重要です。例えば、市場が不安定な時期には、安全性の高い短期債券ETFや米ドルMMFなどを検討すると良いでしょう。

2025年3月某日現在では米国債券の年利が4.5%以上と高水準でありながら、1ドル150円前後と円安といわれる水準にいます。今の日本経済を考えるに長期的には円安になると考えているため、個人的にはあまり気にしていません。しかし、短期的な円高時が来たら追加投資のための資産+リスクヘッジも兼ねて米ドルMMFに投資をしています。理由については以下の記事をご参照ください。

定期的なチェックポイント

半年~1年ごと(欲を言えば毎月)に以下のポイントを確認する習慣をつけましょう。

  • 今年の目標達成度
  • 無駄な支出の有無
  • ポートフォリオの偏り

貯金を含めた目標金額を毎年定めておくと「もっと稼ぐべきなのか、支出を抑えるべきだったのか、それとも投資の収益が低いのか」を判断する材料のひとつになります。勿論、今年の目標が高すぎた場合はこの限りではありませんが、本来であればこのくらい増やせたであろう、貯められたであろう額に達しなかった場合も何かしらの学びが得られます。

これに伴い、無駄な支出をしていないか、ポートフォリオは気が早ってリスクを取りすぎていないか等の視点から「客観的に冷静な判断する癖」を身につけると良いでしょう。

ちなみに僕は毎月これらを行っており、ヨメには「あ、決算の日だ」というと察するレベルには習慣化しています。毎月の記録を保存して、都度都度比較することで更に効果が増すのでオススメです。一応、今回のテーマは「パーキンソンの法則」から見る投資戦略なので(たぶん?)

成功のためのマインドセットと情報収集術

ここまで、パーキンソンの法則を投資戦略にどう応用するか、そして実際の記録管理の習慣がもたらす効果についてお話ししてきました。私自身、毎月の決算や記録を欠かさず行うことで、ヨメからも「決算の日だな」と察せられるほど習慣化しています。こうした地道な取り組みが、結果として投資戦略にプラスの影響を与えていると実感しています。

また、資産形成を続けていくには「情報収集」が欠かせません。SNSやYouTubeといったデジタルメディアは、リアルタイムの情報を得るには最適ですが、そこに流れる情報は断片的で一過性なものも多く、深い理解や長期的な視点を養うには限界があります。分かりやすくて学びやすい情報というのは、比例して浅く短期的な視点での知識にしかならないと僕は考えています。世の中そう甘くない。

僕が常々オススメしているのが書籍による情報収集です。書籍は、著者が長い年月をかけて蓄積した知見や経験が体系的にまとめられており、情報の正確性や信頼性においても一線を画します。勿論、偏った見方や知識であることもままありますが…。これは投資戦略だけでなく、成功のためのマインドセットを磨く上でも、質の高い書籍から得られる学びを習慣づけることが大切だと思います。

投資初心者の方で投資を始めたが何から学ぶべきか…と悩んでいる方は以下の書籍がオススメです。常にポケットに忍ばせて置くことが出来る文庫サイズは学ぶ習慣を身につけるのに最適です。

投資中級者の方で資産運用に停滞感や行き詰まり感がある方は、視点を変えて「人的資本」について学び直すと良いかもしれません。以下は刊行されたばかりの書籍で情報も新しく、読みやすいです。面白かった。

投資上級者の方で一般的な投資理論や戦略は学び尽くした!けれども何か面白い本はないかな…と知識欲に飢えている方は以下の書籍がオススメです。最近読んだ本では学びが多く得られて、頻繁にオススメしています。正直な話全員に読んで欲しいとすら思っている。

それぞれ単価が高いため手が出にくいかもしれませんが、どれも買って手元に置いておくべきと思うレベルでの良書です。自己投資とはこういった書籍を読むときのためにある。

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