【新NISA】ETFと投資信託どっちが正解?初心者向けに違いを徹底比較!

新NISAにおけるETFと投資信託の違いを比較したアイキャッチ画像。背景には夫婦の温かいイラスト。

こんにちは、ダンナです。

最近、「投資信託とETFって何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」という質問をよく耳にします。実際、ヨメからも同じ質問をされました。

ダンナ

ならば私が、超絶分かりやすく解説しましょう!

目次

はじめに:投資初心者でもわかるETFと投資信託の基本

この記事では、投資初心者でも「スッと理解できる」ように、ETF(上場投資信託)と投資信託の違いをわかりやすく解説します。例え話や表を使いながら、どちらが自分に合うのかを一緒に見つけていきましょう。

投資というと難しく感じるかもしれませんが、基本を理解すれば決して怖いものではありません。むしろ、しっかり知識をつければ、家計を安定させたり、将来への安心感を高めたりする大切な味方になります。

ETFと投資信託の仕組みの違いをシンプルに理解しよう

まず、ETFと投資信託の最大の違いは「上場しているかどうか」です。

ETF(上場投資信託)は、その名のとおり株式市場に上場しています。つまり、トヨタや任天堂の株と同じように、証券取引所(例:東京証券取引所)を通してリアルタイムで売買できる投資商品です。

一方、投資信託は上場していません。証券会社や銀行などの「販売会社」を通じて購入・売却します。投資家が出したお金を「運用会社」がまとめて運用し、その成果を投資家に分配する仕組みです。

ETFの売買の流れ(イメージ)

  1. 証券口座を開設し、ETFを選ぶ
  2. 市場が開いている時間に「成行」または「指値」で注文
  3. 取引成立後、リアルタイム価格で購入完了

投資信託の売買の流れ(イメージ)

  1. 販売会社(証券会社や銀行)で商品を選ぶ
  2. 購入金額を指定して注文(例:毎月1万円など)
  3. その日の基準価額(1日1回更新)で取引が成立

例え話で理解しよう

スーパーでお菓子を買うときに例えてみましょう。

  • ETF:市場(スーパー)に並ぶ商品。好きなときに好きな価格で買える。
  • 投資信託:お店の特別注文商品。買える場所やタイミングが限られている。

どちらも「お菓子を買う」=「投資する」ことに変わりはありませんが、購入の方法と自由度が異なるのです。

ETFと投資信託の比較表

ここで、ETFと投資信託の違いを一覧表で整理してみましょう。

項目ETF(上場投資信託)投資信託
上場の有無上場(証券取引所で売買)非上場(販売会社を通じて購入)
価格の変動市場でリアルタイムに変動1日1回、基準価額で変動
購入方法成行・指値など株式と同様金額指定(例:毎月1万円など)
分配金定期的に支払われるタイプあり自動再投資型(分配金なし)もあり
手数料(信託報酬)比較的安い(0.1〜0.3%程度)ETFより高め(0.3〜1%程度)
売買のタイミング市場が開いていればいつでもOK注文から約1〜2営業日かかる
少額投資銘柄によっては単価が高い場合も100円からでも購入可能

このように、ETFは「自由度とスピード重視」、投資信託は「手軽さと自動運用重視」と言えます。

次の章からは、それぞれのメリット・デメリットをもう少し具体的に掘り下げていきましょう。

ETFのメリット|自由度と即時性の高さ

ETFの魅力は、なんといっても「自由度」と「即時性」です。

投資信託と違い、ETFは証券取引所で株と同じように売買できるため、相場の動きに応じて柔軟に対応できます。ここが最大の特徴です。

1. 市場時間内ならいつでも売買できる

ETFは株式と同じように、平日の取引時間中であれば、いつでも購入・売却ができます。たとえば「午前中にニュースを見て動きたい」と思ったとき、その場で注文できるのがETFの便利なところ。

一方、投資信託は一日一度の基準価額で取引されるため、注文しても「実際にいくらで買えるか」は後にならないとわかりません。

2. 成行・指値注文が可能

ETFは株式と同様に、「成行(そのときの価格で即購入)」や「指値(希望価格を指定して購入)」ができます。これにより、自分のタイミングや戦略で柔軟に取引できるのです。

3. 費用(信託報酬)が安い

ETFは「インデックス運用」が中心で、販売会社を介さず市場で取引できるため、コストが非常に安いのも特徴です。信託報酬が0.1〜0.3%程度のものも多く、長期保有ではこの差が大きく効いてきます。

4. 分配金が定期的に支払われる

ETFの多くは、年に数回「分配金(配当)」を受け取ることができます。特に海外ETFでは四半期ごとに支払われるものもあり、定期収入を得ながら資産を運用することができます。

5. 少額でも分散投資できる

ETFは、1銘柄を買うだけで複数の株式や債券に分散投資できる商品です。たとえば「日経平均ETF」なら、日本の代表的な225社に一度に分散投資しているのと同じ効果があります。

イメージで理解しよう:ETFは“お菓子の詰め合わせ”

ETFをイメージするなら、「お菓子の詰め合わせ」がわかりやすいです。自分で個別にポテトチップスやチョコを選ぶのではなく、いろいろな種類が詰まったパックを1つ買う感覚です。

つまり、ETFは「手軽に分散」「まとめて投資」ができるパッケージ商品なのです。

ETFのデメリット|複利効率や心理的負担に注意

もちろん、ETFにも注意点があります。特に「複利の効率」と「価格変動への慣れ」は、初心者が見落としがちなポイントです。

1. 複利効果がやや効きにくい

ETFでは分配金が自動的に再投資されません。いったん現金で受け取るため、そのたびに課税(約20%)され、複利の効果がやや弱まります。

たとえば、投資信託の内部で再投資される場合、分配金に対する課税を繰り延べ(後回し)できるので効率が良いされるので「利息に利息がつく」状態が続きますが、ETFはそれを自分で再投資しないと複利効果が途切れてしまうんです。

2. 市場価格による変動リスク

ETFは株式市場で取引されるため、価格が常に動いています。たとえ長期的には安定しているインデックスでも、短期的には下落する日もあります。

この「値動きの見える化」が、初心者にとっては心理的ストレスになることがあります。

3. 売買時に手数料がかかる

ETFを購入する際には、証券会社に支払う「売買手数料」がかかります。最近は無料のネット証券も増えましたが、頻繁に売買するとコストが積み重なる点には注意が必要です。

4. 少額投資にはやや不向きな銘柄も

ETFは基本的に「1口単位」での購入となるため、人気銘柄だと1口が1万円以上することもあります。投資信託のように100円単位での積立には向かないケースもあります。

ETFは自由度が高い反面、「自分で管理していく」側面が強い商品です。長期投資ではメリットが大きい一方、手間や価格変動に慣れる必要があります。

投資信託のメリット|コツコツ積み立て向きの安心感

一方で、投資信託は「手軽さ」と「自動運用」が大きな魅力です。投資の初心者や忙しい方でも、無理なく続けられる仕組みが整っています。

1. 100円から始められる少額投資

多くの投資信託は、100円や1,000円など少額から購入できます。これなら「試しに少しだけやってみよう」という人でも気軽にスタートできます。

2. 複利の力を最大限に活かせる

投資信託では、分配金が自動的に再投資されるタイプが多く、「雪だるま式」に資産が増えていきます。特に長期の積立では、この再投資効果がとても大きな差になります。

3. 毎日値動きを気にしなくていい

ETFのように市場価格が常に動くわけではないため、投資信託は1日1回の基準価額で取引されます。毎日の値動きに一喜一憂せず、落ち着いて長期運用できるのがメリットです。

4. 自動積立・再投資で“ほったらかし投資”が可能

投資信託は、毎月の積立額を設定しておけば、自動的に購入・再投資してくれます。いわゆる“ほったらかし投資”ができるため、忙しい社会人や家事・育児に追われる人にも最適です。

5. 分散投資でリスクを軽減

ETFと同じく、1つの商品に投資するだけで複数の銘柄に分散できます。国内株式、海外株式、債券、リートなど、リスクを抑えた幅広い運用が可能です。

つまり投資信託は、「コツコツ続けたい」「複利で資産を増やしたい」人にぴったりの投資方法なのです。

投資信託のデメリット|見えにくいリスクと手数料

どんな投資にも「メリットがあればデメリットもある」のが正直なところ。投資信託は手軽な反面、気をつけたい点もいくつかあります。

1. 売買のタイミングを自由に選べない

投資信託は一日に一度、「基準価額」という価格で取引されます。そのため、リアルタイムで「今の値段で買いたい!」「下がったから売りたい!」という動きはできません。

たとえば今日の15時に注文しても、実際に購入・売却されるのは翌営業日の基準価額です。このタイムラグは、短期の売買を考える人にとっては不便に感じるかもしれません。

2. 手数料(コスト)がETFより高め

投資信託には、主に以下の3つの手数料がかかります。

手数料の種類内容注意ポイント
販売手数料購入時にかかる費用(無料のものもあり)販売窓口で高めのものが多い
信託報酬運用期間中にかかる管理コスト長期ではこの差が大きく効く
信託財産留保額解約(売却)時にかかる費用設定のある商品もある

特に「信託報酬(年率0.5〜1.5%など)」は見落としがちですが、10年単位の運用では大きな差になります。なるべく低コストのインデックス型を選ぶのが基本です。

ダンナ

かつてはETFが圧倒的に安かったのですが、最近は投資信託も負けないくらい低コストなものが増えています

3. 商品によっては中身が分かりにくい

投資信託の中には、専門的で複雑な構成の商品もあります。中には、仕組みが難解でリスクが見えにくいものも…。特に「毎月分配型」などは、分配金が元本を削って支払われるケースもあるため注意が必要です。

迷ったら「新NISA(つみたて投資枠)対象商品」の中から選ぶのが安全です。これらは金融庁が長期投資に適していると判断した商品なので、過度な手数料やリスクを避けられます。

4. 売却までに時間がかかる

ETFはすぐに売買できますが、投資信託は注文から現金化まで数日かかります。急にお金が必要な時にすぐ引き出せない点は、短期の資金運用には不向きです。

このように、投資信託は「気軽さと引き換えに、自由度を少し手放す」仕組みなのです。


どちらが自分に合っている?タイプ別おすすめ診断

ETFと投資信託、どちらがいいの?──これは多くの人が最初に迷うポイントです。

ここでは、性格や目的別におすすめのタイプを整理してみました。

タイプおすすめ商品理由
コツコツ積立したい初心者投資信託自動積立・再投資で複利を最大限に活かせる
少しリターンを実感したい人ETF分配金で成果を感じやすく、モチベーション維持にも◎
市場の動きを見ながら取引したい人ETFリアルタイム取引が可能で、株式投資の感覚に近い
忙しくて時間が取れない人投資信託一度設定すれば自動運用、ほったらかしでもOK
新NISA(つみたて投資枠)を活用したい人投資信託対象商品が豊富で、非課税枠を最大限使える

簡単に言うと…

  • 「投資のことをあまり考えたくない」→ 投資信託
  • 「投資をしている実感を持ちたい」→ ETF

このくらいの感覚で十分です。
最初は投資信託から始めて、慣れてきたらETFにチャレンジするのも自然なステップです。

ダンナ

NISAについては以下の記事で簡単に説明しています!


実例で学ぶ:ETFと投資信託の使い分け方

最後に、私自身の運用例を少し紹介します。あくまで一例ですが、考え方の参考になると思います。

ケース①:新NISA(つみたて投資枠)で長期投資

私は毎月、新NISA(つみたて投資枠)で投資信託(S&P500)を積み立てています。自動で積み立て・再投資されるので、基本的には完全放置。価格も気にしません。

これが「老後資金の軸」です。時間を味方にすることで、複利の力を最大限に使えます。

ケース②:ETFで“おこづかい配当”を楽しむ

一方、新NISA枠の成長投資枠やNISA枠外ではETFをいくつか保有しています。たとえば高配当ETF(HDVやSPYDなど)を少しずつ購入して、分配金をもらうたびに再投資しています。

年に数回、口座に振り込まれる分配金は、ちょっとした「ごほうび」のような嬉しさがあります。心理的にも「投資を続けよう」と思える効果があるんです。

ケース③:目標別で使い分ける

最終的には、投資信託=長期資産の育成ETF=中期〜配当重視というように、目的に合わせて併用するのが理想です。

ETFと投資信託の違いをわかりやすく比較した図。取引所で取引するETFと、運用会社で購入する投資信託の特徴をイラストで説明。

まとめ|まずは“続けやすい方”から始めよう

ETFと投資信託、どちらも「分散投資ができる」「少額から始められる」という点では共通しています。

違いは「どう管理したいか」「どのくらい関わりたいか」です。

  • 手間なくコツコツ積立したいなら → 投資信託
  • 市場を見ながら柔軟に動きたいなら → ETF

まだ迷っている人は、まず新NISA(つみたて投資枠)で投資信託を満額設定してみましょう。
その上で「もう少し投資を楽しみたい」と感じたら、ETFを少しずつ追加していくのがおすすめです。

投資は「続けること」こそが一番の成功への近道です。焦らず、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。

この記事が、あなたの投資デビューの後押しになれば嬉しいです。

ダンナ

投資に興味が出てきたけど何が正解…?と迷っている方は、以下の書籍が助けになります。是非一読してみてください。

ダンナ

こちらは長期投資をなぜオススメするのか、世界的な投資家である二人が個人投資家向けに書いた一冊です。読みやすいのでオススメ。

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