
こんにちは、ダンナです。
皆さん、Plus1というカジュアルフォーマットを御存じでしょうか。
今回はPlus1の簡単な説明と、このフォーマットのFDN(ファウンデーションズ)に収録されているゾンビについて解説していきます。
デッキを組むだけでも楽しめる素敵なフォーマットだよ!
独自フォーマット『Plus1』とは?
そもそもPlus1とはどんなフォーマットなのでしょうか。簡単に整理してみました。
シンプルかつ奥深い「Plus1」フォーマットの願い
好きなセットを組み合わせて、自分だけの最強コンボを見つけたい」 そんな願いを叶えるのが、ほっぺぷに丸さん主催の『Plus1』というフォーマットです。
最大の特徴は、「最新セットの『ファウンデーションズ(FDN)』 + 好きなスタンダードセット1つ」でデッキを組むというシンプルかつ奥深いルールにあります。
| 項目 | 内容 |
| 基本セット | 『ファウンデーションズ(FDN)』 は必ず使用 |
| 追加セット | 好きなスタンダードセットを「1つ」 選択可能 |
| 使用可能範囲 | 最新セットから、はるか昔の『イクサラン』より古いセットまで! |
| 禁止カード | 過去にスタンダードで禁止を経験したカードはすべて禁止 |
| 禁止セット | 第4版〜第10版などの基本セット(※2010以降は使用OK) |
【設立理念】 各セットが持つ独自のフレーバーやシナジー(相乗効果)を存分に楽しんでほしい、という想いから生まれたフォーマットです。そのため、単なる「強いカードの詰め合わせ」になりやすい古い基本セットは制限されています。
Plus1の禁止カード
Plus1は非公式フォーマットであるがゆえに、何が禁止カードであるのかわからないといった声が散見されています。そこで動いてくれたのが青猫あずきさんです。
晴れる屋のデッキリストを使用して禁止カードを整理してくれているので、今回はありがたく引用させていただきます。デッキを組む際、何が禁止なのかを確認しながら組みましょう。
本記事の前提:私は「ゾンビ」しか使いません
世の中には多種多様なデッキが存在しますが、私の考察対象は常に「ゾンビ」のみです。
私自身がゾンビという部族をこよなく愛しており、そして何より「ゾンビしか使えない(使いたくない)」という極端なこだわりを持って最強のゾンビデッキを模索し続けているからです。
そのため、本記事で紹介するカードはすべてゾンビです。他の部族や汎用カードの解説はありませんが、その分、ゾンビという部族については深く掘り下げていきます。
この辺りのこだわりについては以下の記事をご参照ください


FDN(ファウンデーションズ)のゾンビカード一覧と解説
《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》


黒の1マナ2/2という破格のコスパを誇るゾンビアタッカー。タップ状態で戦場に出るため即ブロックはできませんが、攻撃面では召喚酔いにより実質ノーリスク。パイオニア等で活躍する、黒ウィニーの定番カードです。
1ターン目からクリーチャーを並べられるのが、ゾンビの良いところだね!
《飢えたグール/Hungry Ghoul》


2マナ2/2の標準サイズに加え、他のクリーチャーを生け贄に自己強化できるゾンビです。屍肉喰らいが居ない環境では、生け贄や陰鬱シナジーの核として活躍します。ただし、自身は生け贄にできないため小回りが効きづらいのがデメリットです。
やっぱり屍肉喰らいって最強だよな…。
《死者の王、ザル・アシュール/Zul Ashur, Lich Lord》


墓地のゾンビを唱えられるようにする、2マナ2/2の伝説のクリーチャーです。護法2により場持ちが良く、自身がゾンビのため種族恩恵も受けられます。
唱える際はマナ・コスト等の支払いが必要ですが、最終カウンターが乗らないため、死亡したゾンビを何度でも再利用できるのが強みです。
除去されやすいサイズではありますが、中堅ゾンビを使い回すだけで高い継戦能力を発揮するシステムクリーチャーとして機能します。好き。
ザル・アシュールが収録された時は、2マナでこの能力!?と思いました
《闇告げカラス/Crow of Dark Tidings》


戦場に出た時と死亡した時の両方で墓地を肥やせる、3マナ2/1の飛行クリーチャーです。単体でも十分な性能を持ちますが、昂揚や墓地で起動する能力を持つカードとのシナジーを活かせるデッキではさらに高い価値を発揮します。
墓地は第二の手札と誰かが言っていた…。
《死の男爵/Death Baron》


ゾンビとスケルトンの両方に+1/+1修整と接死を与える強力なロードです。接死付与により、再生持ちが多いスケルトンとは特に高いシナジーを誇ります。
かつてのスタンダードでは低コストの軍団から繋ぐ鉄板カードとして活躍し、《呪われた者の王/Lord of the Accursed》などと合わせた部族デッキの核となります。自身がスケルトンにならない限り自軍のみの強化ですが、2つの種族を同時に支援する稀有な存在です。
Plus1でゾンビデッキを組むなら必須級だね!
《真夜中の死神/Midnight Reaper》


トークンでない自軍クリーチャーの死亡時に、1点ダメージと引き換えに1ドローをもたらす3マナ3/2のゾンビ・騎士です。自身が死亡しても誘発するため、除去されても確実にアドバンテージを得られる点が優秀です。
ドローは強制のためライフ管理には注意が必要ですが、全体除去への耐性や消耗戦で真価を発揮します。ダメージ源が自身であるため、絆魂を付与すればライフ喪失を相殺できるという特徴もあります。
《墓所の饗宴者/Crypt Feaster》


威迫を持ち、スレッショルド達成時に攻撃限定で+2/+0の修整を受ける4マナ3/4のゾンビです。
サイズ的に長期戦のブロッカーや中盤のアタッカーとして機能しますが、やはりスレッショルドの達成難易度は無視できません。
しかし、Plus1のような環境であれば、《死者の王、ザル・アシュール/Zul Ashur, Lich Lord》や《死の男爵/Death Baron》を組み合わせることで、活躍の場があります(と、信じている)。
結構好きなゾンビだから、どうにか使いたい…!
《魂縛られのゾンビ/Soul-Shackled Zombie》


戦場に出た際、墓地のカードを最大2枚追放し、クリーチャーが含まれていれば2点ドレインを行う4マナ4/2のゾンビ。スレッショルドの妨害やライフゲインシナジーに貢献する賢い子で、Plus1のようにカードプールの限られたフォーマットにおいては強力な一枚です。
タフネスの低さは課題ですが、コモンの中では比較的強力で、《死者の王、ザル・アシュール/Zul Ashur, Lich Lord》による再利用も有効な一枚です。
ザル・アシュールでの再利用はかなりイヤらしい動きが出来ます!
《怪しげなシャンブラー/Suspicious Shambler》


墓地から自身を追放+6マナを支払うことで、2体のゾンビ・トークンを生成できる4マナ4/2のゾンビです。
構築ではやや悠長ですが、Plus1では墓地に落ちた後も無駄にならず、1枚で2度おいしい粘り強さを発揮します。墓地肥やしと相性が良く、戦力外になっても盤面を支え続ける、健気でポテンシャルの高いコモンゾンビです。
盤面が揃った状態でのゾンビ2体は、なかなかに脅威だと思う
《不快な納墓役/Vile Entomber》


戦場に出た際、ライブラリーから好きなカード1枚を墓地に置ける「接死」持ちのゾンビです。本家《納墓/Entomb》より重いものの、クリーチャーとして盤面に残りつつ、伝説のカードも制限なくサーチできる点が優秀です。
ファウンデーションズでの再録によりPlus1でも使用可能となり、《死者の王、ザル・アシュール/Zul Ashur, Lich Lord》等の蘇生手段と組み合わせることで、リアニメイト戦略の安定した仕込み役として大きな期待が寄せられています。
この子の旧枠ver.がとにかくオシャレで好き!
《マルフェルドの双子/Maalfeld Twins》


死亡時に2/2のゾンビ・トークン2体を生成する、6マナ4/4のゾンビです。
本体のサイズはコストに対して控えめですが、実質「3回分」の戦力として機能し、アドバンテージを稼ぎやすいのが特徴です。構築では重さがネックですが、Plus1ではタッチもしやすい貴重な戦力となります。
タダでは死なないところがゾンビらしいよね…!
FDNと相性が良さそうなスタンダードセット
【王道】イニストラード:真夜中の狩り(MID)
ゾンビ愛好家がまず検討すべきは、やはり本場イニストラードです。FDNの《戦墓のグール》から始まり、このセットに含まれる《滅びし者の勇者》へと繋ぐ動きは、Plus1環境でも屈指の爆発力を持ちます。
粘り強さと爆発力を両立させたいなら、このセットが「+1」の筆頭候補です。
【物量】アモンケット(AKH)
「紙」で遊べるPlus1の利点を活かすなら、アモンケットのミイラ(白・黒のゾンビ)軍団も外せません。《呪われた者の王》による全体強化は、FDNの《死の男爵》と合わせて「ロード8枚体制」を可能にします。
FDNの《不快な納墓役》で「不朽」を持つカードを墓地に送り込み、リソースを枯らさずに戦う戦略は、まさにゾンビデッキの真骨頂と言えるでしょう。
僕はアモンケットの世界観が好きなんだなぁ
【手数】灯争大戦(WAR)
『灯争大戦』におけるゾンビデッキのメリットは、主にキーワード処理「動員」の導入と、強力なプレインズウォーカーによる多角的なサポートにあります。多色にしたいならWAR一択であるともいえます。
- 「動員」による戦線維持: ボーラスのゾンビ軍団「戦慄衆」を再現した新メカニズム「動員」により、盤面に軍団・トークンを生成、あるいは強化して粘り強く戦うことが可能です。
- 「増殖」とのシナジー: 再登場した「増殖」により、動員で置かれた+1/+1カウンターを増やしてゾンビのサイズを底上げしつつ、プレインズウォーカーの忠誠度も同時に高められます。
- 強力な伝説のゾンビの参入: 背景ストーリーで重要な役割を担うリリアナが「戦慄衆の将軍、リリアナ」としてカード化されており、ドローや除去を通じてゾンビ戦略を強力にバックアップします。
単なるクリーチャーによる攻撃だけでなく、増殖や忠誠度能力を絡めた重層的な攻めを展開できるのが大きな魅力です。
まとめ:Plus1で広がるゾンビデッキの可能性
今回は、FDNに収録されている全ゾンビカードの能力確認と、Plus1環境での可能性について整理してみました。
「最強のデッキ」を作るのは難しいかもしれませんが、こうしてカードリストを眺めながら「あのアモンケットのカードと合うかも?」「灯争大戦で動員してみる?」と相性の良いセットを妄想する時間こそが、Plus1の醍醐味だと感じています。
僕のようにゾンビにこだわる方も、そうでない方も、ぜひ自分だけのお気に入りの組み合わせを見つけてみてください。
サンプルデッキ
まだ細かいシナジーは考えられていないけど、デッキを組むだけで楽しかったよ…!
「このセットのほうが強いぞ!」「このゾンビ忘れてない?」などのご意見があれば、ぜひコメントやTwitterで教えてください。ダンナが喜びます。


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