
こんにちは!ヨメです。
今回は、ミュージカル Kinky Boots(キンキーブーツ) 2025の観劇感想ブログです。甲斐翔真さんが好き・今作がキンキーブーツ初見な筆者が語っております。どうぞお手柔らかに…
前編後編に分けてお送りする今回は後編。ネタバレ含めキャストや登場人物などの細かい感想を綴っています!

観劇に至るまでのお話や、作品全体の感想を綴った前編はこちら!


熱演光る!主要キャストの魅力
観劇したキャストはこちら!


5月某日、単身東急シアターオーブへ。2021年の「MA(マリーアントワネット)」以来のオーブ?と思ったら、違いましたね、2022年の「THE BOY FROM OZ」でも訪れておりました。それにしても久しぶりだねオーブくん!



メインのWキャストどちらも見た過ぎて、泣きながら日程を選びました…
【チャーリー役:東啓介さん】若さと繊細さの表現
“刀ステ”こと舞台刀剣乱舞をはじめ2.5作品や、「IN THE HEIGHTS(インザハイツ)」、「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド」で拝見したことのある”とんちゃん”!
とんちゃんといえば高身長、そしてハスキーボイスと伸びやかな歌声etc…魅力はたくさんですが、今回のようにTHE・主役!をしているのを見るのは初めて拝見しました。
そしたらまぁ出ずっぱり・セリフ量たくさんなのに安定感がすごい!当たり前っちゃ当たり前ですが、癖のないこういう役をやるとんちゃんも素敵でした。同時に、チャーリーという役の大変さを感じました…体力消費すごそう…。
チャーリーは社長の跡取り息子、いわゆるボンボン。そして”女の子と遊ぶことだけは一生懸命だった”という設定に納得しちゃうような配役でした。



高身長と甘いマスク、さりげないメロ仕草…こりゃ女の子には困らなかったでしょうね!
そして全体を通して若さ・青さを感じるお芝居で、”ボンボン感”が上手いなぁと思いました(何様だろうね…)。そんな彼ですが、ミラノの見本市でブーツを履き、生まれたての小鹿になっているシーン(笑)は可愛くて大好きです!!
ちなみにチャーリー&ローラWキャストの平均身長が高すぎることで話題の今作ですが、”若手高身長俳優枠”として推しの甲斐翔真さんと共演したことも個人的に嬉しいポイントでした~!
【ローラ役:甲斐翔真さん】新たな一面の発見
推し・甲斐翔真さんがローラ役をやることについては前編でも熱く語っておりますが…
彼の尊敬する大好きな人であった三浦春馬さんが演じたローラを、完全オーディションで射止めたと聞けばそれはもう「這ってでも見にいかなければ…!」という気持ちでした。



KBキャスト解禁時の想いはこちらから!


私の中では春馬さん演じるローラのイメージが強く…(とはいえ、ゲネプロ映像等でほんの一部を見ただけに過ぎないのですが)「ダンスキレッキレ!歌のパワーすごい!強くて美しくて愛らしい!」というイメージでした。
でも、観劇して思ったのは想像よりキュートで、脆くて、色気のあるキャラクターなんだなということ。
年齢のせい・本人の素質のせいでもありそうですが、大型犬ぽい可愛らしさがローラ役でも発揮されていた気がします…(笑) かと思えば、美しいだけじゃなく動きや仕草も色っぽいローラ様。ドキドキしちゃう。
そして”サイモン”としてチャーリーと対峙するシーンでは、ドラァグクイーン姿の時には想像できないような弱々しい姿。ローラの優しさとか愛の根底にあるのは、自身の持つ悲しい過去だったりするのかな…と思いました。
デスミュから数年間ずっと彼の出演作を見てきましたが、今まで”まっすぐな青年”の役がほとんどでした。こういった”ぶっ飛んだ”役は初めてなので、とても新鮮に感じましたし、しっかり演じ切れていることになんだか感動です…(何様だよって感じですが…)
【ローレン役:清水くるみさん】チャーリーを動かす芯の強さ
清水くるみさんは何かと観劇する作品でお見掛けすることが多く、ナチュラルで可愛らしい雰囲気が大好きな俳優さん!(年齢的にもすごく親近感を感じています…)最近だと2022年「ヘアスプレー」で拝見しました。
「ヘアスプレー」の時も感じたのですが、コミカルキュートな役がすごく!お上手なんですよね…!!言葉を選ばずに言えば、“芋っぽい女の子”のお芝居といいますか…ご自身はキラキラ女子だろうに…



映像作品だと主演ドラマ「親友は悪女」も、素敵なお芝居でした…!
一挙手一投足”芋っぽい”(もちろん褒めてる)し、メロい男の子にまざまざと惚れる感じも…解像度が高いな~と思ってみています(笑)。
でも今回ローレンは、ただの芋っぽい恋する乙女じゃなく、主人公であるチャーリーを動かす力のあるキャラクターなんですよね。
ローレンの”芯・意志の強さ”みたいなものが、清水さんの透明感のあるかわいらしさとマッチしていて、すごく魅力的な役でした!
見たかったあのキャストも!動画で感じたそれぞれの魅力
YouTubeにUPされていたゲネプロ映像を拝見した感想です。
【チャーリー役:有澤樟太郎さん】エリート街道を進む余裕のある佇まい
有澤くん、”ジョジョミュ”や”刀ミュ”など話題作に出演されているのは知っていましたが、実は生で拝見したことはなく…お芝居も今回(ゲネプロ映像ですが)初めて拝見しました!



今は亡き回る劇場”ステアラ”の「ウエスト・サイド・ストーリーseason3」で拝見するはずだったのですが…コロナの影響で全公演中止になりました…。悲しい過去…!
やっぱりチャーリー役、お芝居や歌の安定感が凄そうですよね。
とんちゃんとはまた違った、「エリート街道ですが何か?」みたいな(笑)余裕のある雰囲気が良いなと思いました。
そしてあのハンサム顔で、メロ仕草してると思うと…それはローレンもメロメロですよね…
【ローラ役:松下優也さん】ハイパワーな「バケモノ」ローラを紐解く
松下優也さんといえば、10年以上前ですが「THE ALUCARD SHOW」をはじめ「IN THE HEIGHTS(インザハイツ)」、ストプレでは「黒白珠」、2024年の”ハンサムライブ”など…何かと縁のある俳優さんの一人。
俳優だけでなくミュージシャンとしても活躍されていて、存在感も歌唱力も”強い”し、”THE・パワー系”という印象です!一方でダンスもバッチバチに出来る方なので「魅せ方を熟知している」俳優さんだと思っています。
そして(いい意味で)”THE・陽キャ”な方だとも思っているので、私の中のローラのイメージ「ダンスキレッキレ!歌のパワーすごい!強くて美しくて愛らしい!」にピッタリ。キャスト解禁の時も「ローラ役絶対イイ!想像できる!」とワクワクしました。
そしたら案の定、”ドラァグクイーンのなりきり度”がすごいと巷で話題に。ゲネプロ後の囲み取材の『今ここの渋谷が明るいのは私がいるから』という発言、あちこちで取り上げられてましたね(笑)。



そんな“ハイパワー系ローラ”、生で見たかったなあ…!
キャストやスタッフ陣からWローラについて「翔真は美人系、優也はバケモノ系」と言われているらしいです(もちろん、どちらの要素も必要なんですが)。言うまでもなく彼のお芝居も一級品なので、”バケモノ”なローラだけじゃなく、繊細なサイモンのお芝居とかもきっと上手いはず…み、見たかったよォ…
【ローレン役:田村芽実さん】コミカルさ際立つ演技の奥深さ
“めいめい”こと田村芽実さんも、「IN THE HEIGHTS(インザハイツ)」「クラウディア」「ヘアスプレー」など出演作にご縁のある俳優さん。愛らしくて存在感があり、歌も上手い。コミカルな役から清純派ヒロインまで、幅広いお芝居が上手い方だな~という印象です。



そんなめいめいも出演していた日本版『SIX』、すごく見たかったのですが妊娠後期・里帰り中で観れず…泣。SNSにUPされたカテコ映像を見たけど、それだけでも最高なのが伝わってきました!!
そんな彼女にコミカルな役をやらせたら一級品!と思っていただけに、めいめいローレンを生で見れないのが本当に悔しかった…。
ゲネプロ映像を拝見した感じでは、くるみさんローレンより”芋っぽさ”が弱め、”コミカル感”が強めな気がします。どちらのローレンも可愛くて素敵!
ちなみにお二人、Wキャスト同士で仲が良い&お互いにリスペクトし合っているのがSNSで見て取れて、投稿を見る度ほっこりしていました…。
『Kinky Boots(キンキーブーツ)』個人的名シーンを深掘り!


「IN THIS CORNER」:ボクシングのシーンが好き!
このシーンまでローラって衣装や体格のせいか、「ごつごつした感じ」「でも女性らしい」みたいな印象なんですが、ボクシングのシーンって「しなやかな細マッチョ」「遠目に見れば普通の青年だけど仕草は女性」なんですよね…。そのギャップに、不覚にもドキドキしました…。
というのも以前、甲斐翔真さんのファンミーティングにて、ファンからの「ローラ役ということで準備していることは?」という質問に対して「身体作りに関しては、(MR!みたいなアメリカン・ガッシリ系ではなく)女性らしさを意識したしなやかで綺麗な筋肉をつけるようにしている」と回答していました。
ドラァグクイーン姿も綺麗にきまってるなぁと思っていましたが、上半身がしっかり露出するこの場面では一際その“しなやかで綺麗な身体作り”を感じられました…



ショマ氏、ここ数年どんどん筋肉枠(?)になっていたけれど、そういう身体作りもできるんだなぁと感心しました…(失礼)
試合が終わった後、ガウンを羽織った姿でドンと二人で話す姿の”いつもと違うリラックス感”がまた堪りません…。
さらにこのシーン、お顔は軽く女性仕様にメイクされてるんですよね。ガウンから覗く体格の美しさ・男性ぽさ、仕草やお顔・表情の女性らしさ…それぞれのアンバランス感が絶妙で大好きです。
そしてそんな姿で、最後はドンに「そのままの他人を受け入れろ」と。ドンに対する余裕たっぷりな姿勢に、ドキドキするだけじゃなくジーンともきたのでした…。



レフリー役のエンジェルスちゃんも必見!筋肉美がすごかった…
「EVERYBODY SAY YEAH」:工場が舞台!熱気あふれる圧巻のパフォーマンス
工場を舞台に、皆でブーツの完成を喜ぶシーン。工場の設備――ベルトコンベアをステージにして歌い踊るあの感じが好きです!ブロードウェイミュージカルだ~って感じがします(そう?)。



「RENT」の「La Vie Boheme」を彷彿とさせる雰囲気でした。あの”本来の使い方をされない”感じ、ブロードウェイだ~!って思ったり…
アゲアゲな曲調に合わせ、動くベルトコンベアを使った演出・パフォーマンスが楽しかった!さらにエンジェルスちゃんたち、ハイヒール履きながらベルトコンベア上でアクロバティックな動きをしている子もいて…流石です。
「HOLD ME IN YOUR HEART」:ローラが歌い上げる魂のバラード
前編記事にて、お気に入り曲としても挙げたこちら。
今までの明るい舞台から一転、何もない真っ暗な空間に生明かりだけがローラに当てられた、至ってシンプルな空間。白と黄色の今までと雰囲気の異なるドレスも印象的です。
今までと違う衣装で美しいだけでなく、覚悟を持って立っているであろうその立ち姿や歌、父へ向けた慈愛の表情…シンプルな演出だからこそ際立って見えました。



とにかく全てが美しくて泣けてくる…そんなシーンでした…!
「RAISE YOU UP/JUST BE」:希望に満ちた大団円!明日へのエール
やっぱり最後はみんなで明るく終われるのが素敵ですよね。チャーリーとローレンもちゃっかりくっついて(笑)、これぞ大団円だな~と。
登場人物みんながハイヒールブーツで歌い踊る「これぞキンキーブーツ!」なナンバーで、歌詞も含め「明日から頑張ろ!」と背中を押してもらえた気がしました。
そして曲冒頭のエンジェルスちゃんたち、とにかくみんな可愛い!それぞれ個性があって良いですよね…!カーテンコールではエンジェルスちゃんたちが客席に降りる演出もあって思わず沸いちゃいました…。



幸運にも通路席だったので、ファンサしてもらえました…フフフ…
甲斐翔真さんのローラ徹底分析:役作りの苦悩と進化


まずは、ただでさえ色々プレッシャーがあるであろうこの役を、オーディションを受けてくれたこと・選ばれて演じてくれたことに感謝を…。そして無事幕が開き、完走しそう…という事実にも心から感謝です!
個人的には、長年観劇の機会を作れなかったKBという作品を、今回改めて観劇する機会をくれたこと、出産を乗り越えるための目標の一つになってくれたことについても感謝を述べたいです。



ありがとうキンキーブーツ2025!
『Kinky Boots』がくれた新たな挑戦:甲斐翔真さんの役作り
前述したファンミーティング等では、ローラの役作りについてこんなことを仰っていました(ニュアンスです…)。
- 女性らしさを感じさせるしなやかさ・綺麗に見せる身体作りをしている。
- 今までの役作りは「自分との共通点を探す」だったけれど、ローラは共通点が殆どない。逆にまっさらな状態で役作りするのが楽しみ。
- (ダンスに苦手意識があるので)ダンス頑張る!
彼、ダンスは普通にできる人だと思うんですけど、苦手意識があるらしく。たしかに周囲に踊れる舞台俳優が多い…ですよね…(笑)!(ハンサムとか見てると顕著ですけど…)
また、歴代のローラキャストや今回Wの松下優也さんもかなり踊れる人なので、「ローラに求められるダンス力」は自然と高くなっていて、そんなプレッシャーも感じていたんじゃないかなと思います。
まずあのハイヒールを履いて全力で歌い踊るのが凄い!過去作品を思い出して比較すると、やっぱり今回はかなり努力されたんだな、という印象です…!
確かに優也さんのようなキレは無いかもしれませんが、それが翔真ローラの個性であり”少年ぽさ・可愛らしさがあるローラ”になっているんじゃないかな~と思いました。いや、素人からしたら全然踊れているんですけどね…?
「想像以上のローラ」:甲斐翔真さんが表現したキュートさと脆さ
今回翔真さんのローラを見て感じたのが「想像よりキュートで、脆くて、色気がある」でした。
他キャストのローラをきちんと見れていないので、比較してこう!というお話ができないのが非常に歯がゆいですが…。おそらく、他キャストにはない”幼さ”が武器のローラだったんじゃないかと思います。幼さから来る、可愛らしさとか脆さ、みたいなね。
ご自身とローラとの共通点が殆どないと仰っていましたが、それでも、ご自身の芯の強さ・意志の強さとかはきっとローラと共鳴する部分があって、それが反映されていたように感じました。(想像に過ぎませんけど…)
どんなことを意識して役作りしたのか、振り返ってどうだったのか…気になるところです。



いつも公演後のファンミーティングやインスタライブでご自身の公演振り返りがあるのですが、私は今回参加できず…泣 どんな想いだったのか気になる~!!
終わりに:『Kinky Boots』2025年公演へ心からの感謝を
ミュージカル Kinky Boots(キンキーブーツ) 2025 の感想を前編後編に分けてお送りしました!なかなかのボリュームでしたが、最後まで読んでくれた方はありがとうございました…いかがだったでしょうか…?
最高のキャスト陣での2025年公演、円盤化は難しいかもしれませんが、今回のキャストで改めて音源をリリースしてくれたら嬉しいです。
改めて、素敵な作品に出会わせてくれた甲斐翔真さんと、公演に関わる全てのキャスト・スタッフの方へ感謝をお伝えしたいです!ありがとうございました!!



出産を経て一発目の観劇がこの作品で本当に良かった。エケチェン、「なりたい自分になる」のよ!
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