【MTG】ゾンビ版パワー9について考えてみたというお話~値段が高いゾンビが強いゾンビという訳でもない~

Magic: The Gatheringの「ゾンビ最強カード9選」を紹介する記事のアイキャッチ。背景にゾンビのイラストがあり、中央に「ゾンビ最強カード9選」「〜値段が高いゾンビが強いゾンビというわけでもない〜」というテキストと、見出しとして「Zombie Power9」の文字がある。

こんにちは、ダンナです。

以前書いたゾンビデッキの記事が多くの方に読まれているようで、ゾンビ愛好家として嬉しい限りです。やはりマジック:ザ・ギャザリング(MTG)において、部族デッキのロマンは尽きませんね。

今回は、長年ゾンビデッキを回し続けてきた私が独断と偏見で選ぶ「ゾンビ版パワー9」をご紹介します。

「このゾンビが入っていないなんて!」という異論も認めます。むしろ、皆様の最強ゾンビをコメントで教えてください。それでは、屍術の世界へご案内しましょう。

目次

ゾンビ版パワー9選定基準

MTGのゾンビデッキを象徴する不気味なゾンビの群れと、最強カードを選ぶ「ゾンビ版パワー9」の選定をイメージしたイラスト

選定にあたり、以下の基準を設けました。

  • ゾンビ・クリーチャーであること
  • 能力が「ゾンビらしい」挙動(蘇生・墓地利用・数の暴力)をすること
  • コストパフォーマンスが”異常”なまでに良いこと
  • ダンナの好み(最重要)

これらを満たした、デッキの核となる9枚を厳選しました。

最強のゾンビたち:パワー9選出

1. 縫い師への供給者 / Stitcher’s Supplier

マジック:ザ・ギャザリングのカード「縫い師の供給者(Stitcher's Supplier)」の5種類(または全種類)のアートワークが並んだ画像。初期アート、プロモアート、日本語版など。

トップバッターはやはりこの子。「縫い師への供給者」です。

1マナ1/1という平凡なスタッツに見えますが、その能力は「ゾンビ界のAncestral Recall」と言っても過言ではありません。出た時と死亡した時、合計で6枚(自身を含めれば7枚)ものカードを墓地に送ることができます。

初手に出して殴り続け、相手がブロックすれば墓地が肥える。放置すればライフが削れる。この1マナ域の仕事量の多さが、ゾンビデッキの初動を支えています。

2. ゲラルフの伝書使 / Geralf’s Messenger

マジック:ザ・ギャザリングのカード「ゲラルフの伝書使(Geralf's Messenger)」の3種類のアートワークが並んだ画像。初期アート、Secret Lair版のアート、日本語版など。

続いてはトリプルシンボルの名優、「ゲラルフの伝書使」です。

場に出ただけで相手のライフを2点削り、死亡しても「不死」能力でサイズアップして帰還。そして再び2点削り取る。このカード1枚で、実質4点以上のライフ・アドバンテージと除去耐性を約束します。

部族デッキ特有の「あと数点が削りきれない」という悩みを解決してくれるフィニッシャー級の性能。かつては(値段的に)高嶺の花でしたが、現在は手に入れやすくなったのも嬉しいポイントですね。

3. 朽ちゆくネズミ / Rotting Rats

マジック:ザ・ギャザリングのカード「朽ちゆくネズミ(Rotting Rats)」の英語と日本語のバージョンが並んだ画像。カードはゾンビ・ネズミのクリーチャーで、朽ちたネズミの群れが描かれている。

いぶし銀の活躍を見せるコモンカード、「朽ちゆくネズミ」も外せません。

戦場に出たときにお互いに手札を捨てさせるハンデス能力を持ちますが、真価は「蘇生」能力にあります。墓地から蘇ることで、1枚で計2回のハンデスを誘発させることが可能です。

特に多人数戦(統率者戦など)では、全員の手札を削り取る凶悪なムーブが可能。相手が安心しているタイミングで墓地から蘇り、計算を狂わせる。この陰湿さこそゾンビ使いの嗜みです。

4. 戦墓の巨人 / Diregraf Colossus

マジック:ザ・ギャザリングのカード「ゲラルフの伝書使(Geralf's Messenger)」の3種類のアートワークが並んだ画像。左端は鎖に縛られた生身に近い姿、中央は黒を基調としたゾンビの姿、右端は中央と同じアートの日本語版。

3マナ域の激戦区から選ばれたのは「戦墓の巨人」です。

「ロード(全体強化)」能力を持つゾンビも優秀ですが、このカードは単体での制圧力が群を抜いています。墓地のゾンビの数だけサイズアップし、さらにゾンビ呪文を唱えるたびにトークンを生成します。

《墓所這い》+《ファイレクシアの供犠台》のような無限キャスト・コンボと組み合わせれば、無限トークンも夢ではありません。序盤・中盤・終盤、いつ引いても腐らない頼れる巨塔です。

5. 宝石の手の汚染者 / Gempalm Polluter

マジック:ザ・ギャザリングのカード「宝石の汚染者(Gempalm Polluter)」の英語版と日本語版が並んだ画像。どちらも手のひらに宝石が埋め込まれた不気味なゾンビの顔が大きく描かれている。

戦場に出さずとも仕事をこなす暗殺者、「宝石の手の汚染者」。

クリーチャーとしてのスペックは低いですが、サイクリング誘発の「場のゾンビの数だけライフを失わせる」効果が強烈です。これはダメージではなく「失わせる」ため、軽減も困難。

《墓地からの徴用》や《邪悪な岩屋》で回収し、毎ターンサイクリングを繰り返す動きは、対戦相手にとって悪夢でしかありません。

6. 忘れられた作品 / Forgotten Creation

マジック:ザ・ギャザリングのカード「忘れられた作品(Forgotten Creation)」の英語版と日本語版が並んだ画像。椅子に座りうなだれている青い肌のゾンビ・ホラーのクリーチャーが描かれている。

青いゾンビからは「忘れられた作品」をピックアップ。

アップキープに手札をすべて捨てて同数引くという、豪快なルーター能力を持っています。イニストラードの「スカーブ」系ゾンビが必要とする「墓地のクリーチャー」を一瞬で供給できるエンジンとなります。

「潜伏」能力によりブロックされにくいため、膠着状態を打破する最後の一押しとしても機能します。

7. 有毒グール / Noxious Ghoul

マジック:ザ・ギャザリングのカード「有毒グール」の日本語版と英語版、そしてアメコミ風のアート(クリープショー Secret Lair版)の3枚が並んだ画像。

統率者戦におけるゾンビデッキの最終兵器、「有毒グール」です。

5マナと重めですが、その制圧力は圧倒的。「ゾンビが出るたび、ゾンビ以外に-1/-1修正」という能力は、破壊不能を持つクリーチャーすら除去し、相手の盤面を更地にします。

大量のトークンを生成するギミックと組み合わせれば、対戦相手のクリーチャーだけが消滅する一方的なゲーム展開を持ち込めます。

8. 無情な死者 / Relentless Dead

マジック:ザ・ギャザリングのカード「Relentless Dead(終わりなき死者)」の3バージョンを並べて比較した画像。左は英語、中央は日本語、右はプロモーショナル版

イラストのアドバンテージが凄まじい「無情な死者」。

ステンドグラスを背にした美しいアートもさることながら、能力も一級品。マナさえあれば、死亡しても自身を手札に戻しつつ、墓地の他のゾンビをリアニメイト(蘇生)できます。

2マナ2/2威迫という攻撃的なスペックを持ちながら、除去しても除去しても蘇る粘り強さは、まさにゾンビの体現者です。

9. ポクスウォーカー / Poxwalkers

マジック:ザ・ギャザリングの『ウォーハンマー40,000』コラボカード「Poxwalkers(ポックスウォーカー)」の、英語と日本語のバージョンを並べて比較した画像。

最後に紹介するのは、ウォーハンマー40,000コラボで登場した「ポクスウォーカー」です。

このカードは「ゾンビ版ブラックロータス」と呼んでも差し支えないほどの壊れ性能を秘めています。条件は「手札以外から呪文を唱える」だけ。

フラッシュバック、マッドネス、予顕、統率者領域からのキャスト…。あらゆるアクションに呼応して、墓地からノーコストで戦場に戻ってきます。

特に強力なのが《陰謀団式療法/Cabal Therapy》とのコンボです。

このように、墓地から呪文を唱えるためのコストとしてポクスウォーカーを生け贄にし、呪文が唱えられたことで再びポクスウォーカーが戻ってくるという、永久機関のような動きが可能になります。

さいごに

以上、ダンナが選ぶ「ゾンビ版パワー9」でした。

これらのカードは単体で強いだけでなく、ゾンビ特有の「死んでも蘇る」「墓地を利用する」「数で圧倒する」という戦術を強力にサポートしてくれます。

もし、あなたのデッキ構築のヒントになれば幸いです。「いや、このカードこそ最強だ!」というご意見があれば、ぜひコメント欄で熱く語り合いましょう!

~おむつ代・ミルク代の糧にします~

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