お久しぶりな更新、ヨメです!
東宝ミュージカル系作品は私にとって、
“前から興味はあったけど、なんとなく見に行くきっかけの無い作品”
だったのですが、ここ数年色んなきっかけが重なり、
(大きなきっかけは2018年のAAAですかね…)
ロミジュリやエリザベートなど鑑賞する機会に恵まれました。
一番の理由は推し俳優さんの出演なんですけどね…チケットの有料会員先行があるので…ありがたい限りで!
そんな私がとうとうデビュー(?)しました、
ミュージカル「マリー・アントワネット」
推しの甲斐翔真くんが、あの!、フェルセン役ということでね…
このご時世ではありますが、やっぱり見に行かなくては、という気持ちで観劇して参りました。2021年観劇はじめ。
…結果、めちゃくちゃ楽しかった…!そんな観劇の記録です。
※毎度のことながらネタバレ含むかもしれません、ご注意を。
・開演時間にご注意を!
キャストFC等のチケット先行も終了したタイミングで発出されてしまった、緊急事態宣言。
これに伴って、夜公演と、
マチソワある公演の日の両公演、開園時間が一時間繰り上がることになりました。
これうっかり忘れると私のように慌てふためくことになるので…(自戒)
でも、早く始まって早く終わってくれることで、後のスケジュールに余裕が生まれたので(お買い物とか帰宅後の家事とか)、それは嬉しい誤算でしたかね…。
あ、でもこれ仕事終わりに行くつもりだったらとても困ってただろうな…。
・はじめてのシアターオーブ
久々に渋谷来たけど、
「え!?めっちゃ開発されとるやん!?」という驚き。
中央玉川改札(ですっけ?)が無くなってしまったのは知っていたのですが、
その周辺やら百貨店の建物も工事中になっていたり、
新しい南口方面の開発具合に驚いたり、こんな通路あったっけ!?となったり…
ちょっと来ないとこんなに街は変わるのか、と驚きの連続でした。
渋谷にきても、用があるのは大抵ライブハウスやBunkamura、あとタワレコやHMV…
ヒカリエなんて立ち寄ることも殆どなかったので、キラキラ具合にHPを削られつつようやく劇場へ。
ヒカリエの11Fにある劇場なので、なんといってもロビーからの眺めが良い!
ロビーはほぼガラス張りなので、天気が良かったこの日は休憩時間もなんだか気持ちが良かったです。
夜はきっと夜景が見えて、それはそれで綺麗なんだろうな…。
オーブの座席は3階まであり、ロビー自体も縦横とても広くて複数の導線があるな~という印象です。
日生劇場のアーバンスタイルバージョン的な()
気になる感染症対策ですが、出入口2カ所に体温測定する機械が設置されており、アルコール消毒もあちらこちらに置かれていたり。
休憩時間が長めに取られていたり、トイレ列や物販列も間隔を広く開けるように足元に印がついていました。
係員さんや劇場スタッフさんに感謝ですね…。
さて、肝心の座席。この日は2階席最前列でした。
「2階席は意外と遠い」とか、「生オケなら音が良い2階席が良いです!」
など、事前に口コミを見ては(どんなもんだろうか…)と悶々としておりました。
が!
座席に着くとそんな不安は吹っ飛び!
2階席最前最高~!音が良いのはもちろん、全体がよく見えるし、遠すぎずちょうどよい!
もちろん、表情が見たいときはオペラグラス必須ですが…。
(最後にいつ使ったか忘れたオペラグラス、偶然にも調節不要な距離感だったのが面白かったです…笑、どこで使ったっけな…)
・ストーリーについて
さて、マリー・アントワネット(以後略:MA)、作品名や役名は知っているものの、
ストーリーはぜ~んぜん知らなかった私。
行きの電車でようやっとあらすじを読みました(心の準備が遅い…!)。
(※記事冒頭に掲載しました、公式HPの”Story”から読めます!)
第一印象「こ、これは…!やっぱり人がバッタバッタ死ぬやつなのか!!」(今更)
ここらへんのミュージカル見る度に「世界史真面目にやるんだったな~」とか思うのですが、今からでもミュージカル見ながら学べばいいじゃない!という気持ち。
“かの有名な「首飾り事件」”と言われても、(????)ってなっちゃった…へへ…。
でもこのあらすじを読んでから観劇したおかげで色々と理解が早かったので、あらすじを事前に読むことは大切だと思いました。(ハァ~コナミカン!)
“二人のM.Aが出会ったとき運命が動き出す!”的な見出しはよく見るのですが、まさか腹違いの姉妹?な展開だったとは露知らず…。
そこら辺の展開が私の中では若干もにょっと過ぎてしまったので、(前後の展開が怒涛すぎて冷静に物事を考えられる状態ではなかったかも(しろめ))次見る機会があれば理解を深めたいポイントかも…。二人のお互いの母や父のこととかね…。
これは個人的な気持ちですが、主人公や主要キャラが破滅する系ストーリーでも、
「最初から”こいつは悪者!””こいつは死ぬぞ!”」と雰囲気で分かるパターンと
「味方だと思った?残念!寝返って殺されま~す!」と最初分からないパターンがあると思っていて…
歴史物ミュージカルは割と前者なので、心の準備がし易く、精神衛生上大変助かります…(なんの話だ…?)
そんな本作、心の準備をしておりましたが、2幕の辛さたるや……人間の愚かさというべきか、素晴らしさというべきか…いろいろ考えさせられるところの多い作品ですね。
オレルアンがフェイクの新聞記事を刷らせてばら撒くシーン、こんな歌詞があります。
「愚かなものほど騙されたがる きわどい記事にもとめる 真実よりも」
まさに、今の世の中、情報の正確さを見分ける必要がある今日この頃ですが、”昔も今も人間は変わらないな”と思うと同時に、 この歌詞でいう『愚かなもの』に自分がなっていないか…考えさせられます。
コロナ禍で政府に対する不満や、ぶつけるところのない怒り・やるせなさを感じている今だからこそ、少し立ち止まって、胸に手を当てて考えてみようかな…そんなことを感じました。
そんな中でも、懸命に生き抜いた・生き抜こうとした、魅力的なそれぞれの登場人物が本当に素敵でした!
・登場人物、キャストについて
【マリー・アントワネット】
やっぱり見るなら花總まりさんのマリーが良い!と思いチケット取りをしました。
まりさんと言えば、私の中ではエリザベートのシシィなんですが。
可愛く無邪気かと思えば、ため息が出るほど美しく、かっこよくて気品が溢れていて…
シシィは「強くて気高い」イメージが強いのですが、
マリーは「純粋で真っすぐ」ですよね。良くも悪くも。
ある意味で”強くない”まりさんが見れたのは、私の中で意外性…だったかも。
しかし、ほんと素敵な女性だな~と思います…すごいな~…
【マルグリット・アルノー】
この回は昆さんのマルグリット。
マルグリットって、マリーと身長差がないとできないんですか…?←(いやたぶんヒール履いてる?)
マリーとマルグリットの身長差とか…まぁ身なりが全然違うので、見た感じ大きさが違うのは当たり前体操なんですけど!そういう差が分かりやすく見えるの素敵だなって。
でも、そういった大きさに負けないぐらい、役の性格が強いのはそうだけど、
舞台上での所作や話し方・歌唱がすごく力強いので、この”舞台MA”が成り立つんだろうなって思いました…。
カテコで二人が並んだ時は、こう胸がギュンってなりますね…この二人で幸せになってほしかった未来…ウゥ…
【フェルセン伯爵】
さて…何から話しましょうか…(ゲンドウポーズ)
あっ、フェルセンってこんな王子様キャラなんですね…ワタシビックリシタヨ…
フェルセンといえば田代のまりおさんのロイヤル~なイメージ(?)だったので、しょまくんが出ると聞いた時、”スゲー!”という感激と同時に”頑張ってくれ…!”という老婆心も沸いたりした。実は。
でも、そんなの吹っ飛ばすぐらい堂々としてキラキラしていたよ…。
デスミュやRENTとはまた毛色の違うミュージカル・歌唱だったけど、更にパワーアップした感じがして、びっくり。こっちまで誇らしいよ。
甘えたな年上マリーと生真面目な年下フェルセンという印象でしたが、噂によると田代さんフェルセンはもっとお甘い感じ(?)らしい…気になっちゃうね…。
最後までマリーを理解し、愛し、助けようとした姿は、フェルセンかっこいい…ってなったし、彼も幸せになってくれ~と思いました…。
(ま、二人が出会えて愛し合ったことが、幸せそのもの…という様子ですが…それはそれ、これはこれなのです…)
しょまくんの身長は、さぞこういう舞台に映えるだろうと思いましたが、まあ案の定映える映える!
デスミュの時は(デッカ!高校生…?)だったけど(若干失礼だぞ)、体格しっかりめで身長が高いと、こうも貴族スタイルが似合うのか…と感心しました笑。
所作もロイヤル~だったなぁ…
二幕最後の方のロイヤルなコートが個人的に好き。
ま、何より、私をMAに連れてきてくれた君に感謝です。
【ルイ16世】
とにかく優しい人で、最後まで「国王」であり続けた人なんだな…という印象。
優しいからこそ、色々な損を被りつつ、ここまできたのかな、なんて。
2幕のマリー「やめて!虫も殺せないぐらい優しい人なの!」って台詞が、ぐっと来たかな。
マリーはフェルセンという愛人を持ちながらも、王としてルイのことを尊敬していたんだろうし、家族として愛していたんじゃないかと。
そこから分かる通り、国民を思う優しい王であり、家族を想う優しいお父さん、そんな役なんだな…と感じました。
【オルレアン公】
なんだこのすごいパワーの悪役は!!!!SUKI!!!
上原理生さんといえば「色気のすごいママ」というイメージですが(詳しくは語りませんが)。
一発目出てきて、歌って(ッハ~!こりゃすげーや!!)と圧巻でした。
歌から伝わって来る圧がすごい。し、悪者ならではのパワーとか色気がね、すごかったです。
Wキャストもう一方は小野田の龍ちゃんなので(私の中ではテニミュでおなじみ)、そちらも気になるところですね~。
歌詞にあるように”蛇”っぽくねっちこさがありつつ、”俺こそが王に!”というパワーで度肝を抜かれる。見ていて楽しい悪者でした。にっこり。
・他、気になった方々
ジャック・エベール:”中級な悪者”感がたまらない、魅力的な役でした。一幕のマルグリットとのやりとりが好き。
ランバル侯爵夫人:王家のお世話係?なんでしょうかね。真っ先に暴徒化した民衆に殺されてしまうシーンがしんどすぎて泣いた…(泣いてません)。とてもいい人なのにな…。
…
・おわりに
マリー・アントワネット、煌びやかで美しい世界を見せてくれると同時に、自分を見つめ直すきっかけにもなった、そんなミュージカルでした。
久々の生のミュージカル、やっぱ生の空気感は最高です。やっぱ生じゃないと。
大変なご時世の中、開催してくれた主催者さん・劇場さん、対策を取りながら準備をしてきてくれたすべてのスタッフさん、キャストさん、すべての人に感謝です。
また様子を見ながら行ける舞台には足を運びたいな、と思います。
P.S.不織布マスクに、帰ってから速攻風呂!と感染症対策をして観劇してきました。何もないといいな。そしてMA、最後まで上演できますように!
コメント