こんにちは、ダンナです。
今回は久々にお金のお話です。実は少し前から米ドルMMFの購入を進めていました。
本記事では、なぜ株やETFではなく「米ドルMMF」を購入している理由について述べていきます。
米ドルMMFとは
そもそもMMFはMoney Market Fundの略称であり、投資信託の一種です。格付けが高い短期の国債や地方債、社債なとで運用されているため比較的安全性が高い資産と言われています。
多くの証券会社で売買手数料が無料で、解約にも時間がかからない為、現金に近い感覚で運用が可能です(銀行や証券会社により手数料が有料の場合もあります)。
SBI証券では即時解約されるため、今すぐ株を買う資産が欲しい!というときも安心できます。
米ドルMMFの利回り
米ドルMMFの利回りはFFレート(Federal Funds Rate)、ざっくり言えば米国の短期金利に連動しています。
MMFの投資先は短期債券なので、FRBが利上げをすれば利回りは上がり、利下げをすれば利回りは下がります。
そのため、MMFの利回りは日々変わるので長期的な利回りが保証されているわけでありません。
現在、SBI証券で購入可能なMMFは約4.5%前後の利回りです。
利回りの違いは運用会社により投資先が異なるためです。
たとえばニッコウ・マネー・マーケット・ファンドはCP(コマーシャルペーパー)の比率が高く、ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンドはレポ取引の比率が高くなっています。
CP:企業が短期資金調達の目的で発行する無担保の約束手形のこと
レポ取引:資金と債券を一定期間交換する取引のこと
米ドルMMFの活用方法
基本的には余った米ドルの預け先として活用されています。と、いうのも預金口座と異なり証券口座にプールしている状態では利息がつかないからです。
そのため、米国株を購入する前や売却後に、日本円に替えずドル資産として暫く保有する場合は、MMFに資金を預け入れる(購入する)ことで利子収益を一日単位で得ることが出来ます。
また、預金口座の利子収益は雑所得として扱われますが、MMFの利子収益は利子所得として扱われる為、米国株等の収益と損益通算が可能になります。
米ドルMMFのメリット
MMFは以下のようなメリットがあります。
(1)短期的な運用に向いている
余った米ドルを一時的に預け入れるのに向いています。
(2)現金と似た安全性と流動性である
MMFは元本割れの心配が少ない投資信託です。また、米国株の購入などで必要になった時も直ぐに解約し、購入資金へと流用が可能です。
米国の短期金利によりますが、普通預金よりも高い金利が見込めます。
(4)売買手数料が基本的に無料である
銀行や証券口座により異なりますが、基本的に売買手数料は無料です。定期預金等にある違約金やペナルティはありません。
(5)米国株との損益通算が可能である
MMFの利子収益は預金の利子収益と異なり分配金として扱われる為、利子所得に区分されます。これにより米国株との損益通算が可能となります。
米ドルMMFのデメリット
良いことづくしにみえるMMFですが、以下のようなデメリットもあります。
(1)元本割れのリスクがある
MMFは安全性が高いとはいえ、投資信託です。元本割れをしないように運用されていますが、過去には元本割れをした実績もあります。
私の知る限り日本円MMFで三回、米ドルMMFで二回発生しています。
これらのリスクを回避するため、短期債券やMMFの平均利回りより高い商品への投資は避けた方が良いでしょう。
(2)為替及び税制のリスクがある
米ドルMMFの利子収益は当時の為替により決定されます。例えば1ドル110円のときに買ったとしても、利子収益が確定された時に1ドル120円になっていた場合、1ドル120円の分配金として処理されます。
端的に言えば、米国株や米国債券への投資と同様に、円ベースで利益が出れば税金が発生するのです。これは別にMMFだけのデメリットではなく、株式や債券と類似した税制によるデメリットです。
(3)手数料(信託報酬)が発生する
MMFは投資信託であるため、信託報酬が発生します。その手数料は商品により異なりますが、0.3%~0.7%前後の商品が多いです。
購入する窓口や会社により取り扱い商品が異なるため、信託報酬は必ず確認しましょう。
ダンナが米ドルMMFを購入する理由
最後に、なぜダンナが米ドルMMFを購入しているのかについてです。個人の感想ですので、あくまでも参考程度にお考え下さい。
現在、米国の短期金利が4%前後と高い水準であるため、リスクを取らずとも高い収益が見込めます(ただし金利は変動します)。
暫くはこの高金利の恩恵を受けるために、ETF等からの分配金はMMFにまわして、リスクを抑えて収益を得る状況かな?と考えています。
また、1ドル140円前後という円安状態であることもMMFの購入を促しています。先述しましたが、米国株等の収益とMMFの収益は損益通算が可能です。
このまま円安が加速すれば目論見が外れますが、円高に振れた時のリスクヘッジの一つとしてMMFを活用しています。
以上、何かしらの参考になれば幸いです。
それではまた。
【他にもこんな記事を書いています】
コメント