
こんにちは、ダンナです。
ゾンビデッキを愛して幾星霜──。 これまで無色から単色、そして多色まで、様々なゾンビデッキを組み上げてきました。 今回はそんなゾンビ愛を込めて作った「ライブラリー破壊ゾンビデッキ」をご紹介します。 いわゆる“ミル(Mill)”デッキですが、そこにゾンビ魂を加えたちょっと変わり種構築です。 ※あくまでカジュアルデッキなので、ゆるい目で見てください。
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デッキ構築の前に考えたい3つのポイント
デッキを作るとき、僕はいつも以下の3つを考えます。
- そのデッキにストーリーはあるか
- カードの値段は“趣味”の範囲内か
- 他の色ではできない動きがあるか
詳しい哲学は以下の記事で熱弁しているよ!


デッキにストーリー性を持たせる
ゾンビデッキを作るとき、僕の中では「どんなゾンビたちが集まって戦うのか?」という物語を想像するのが大事な工程です。 ただ強いだけじゃなく、背景にテーマがあると愛着も湧きます。
趣味の範囲で楽しむ予算設計
MTGのカードはどうしても高額になりがち。だからこそ、僕はストレージコーナーに眠るカードたちを掘り出してデッキを組むのが基本スタイル。 “沼に沈んだ財産は帰ってこない”ので、財布と相談しつつ構築しています。
ゾンビらしさを活かすデッキカラー選択
MTGの各色にはそれぞれの「性格」があります。黒のゾンビ、青黒のゾンビ、白黒のゾンビ──色が変わるとデッキの魂も変わる。 今回は、そんなゾンビらしさと「ライブラリー破壊」の冷徹な戦略を組み合わせた青黒デッキです。
ゾンビ好きの方は、他のデッキ記事もぜひご覧ください。
今回のデッキ概要とコンセプト


このデッキのテーマは、「ゾンビでライブラリーを削り切る」こと。 つまり、墓地・死・再生を象徴するゾンビたちが、相手の山札そのものを“食い荒らす”コンセプトです。
これが難しい…。最適解は某氏の青黒LOだと分かっているけど、どうしてもゾンビが良いのです…!
ゾンビデッキ×ライブラリー破壊という新しい挑戦
ライブラリー破壊デッキといえば「ジェイス」や「アショク」など青系の定番が多いですよね。 ただし、同じような構築が多いため「つまらない」と感じる人も少なくありません。 そこで今回は、ゾンビという“キャラクター性”を加え、破壊的でいて愉快なデッキを目指しました。
検索のサジェストキーワードにも「ライブラリーアウト つまらない」って出てくるんだよね…。悲しすぎるでしょ!?
主な勝ち筋は「ライブラリーアウト」と「大量ゾンビ展開」
- ライブラリー破壊による勝利
- 墓地呪文から蘇る大量のゾンビで殴り勝つ
序盤から中盤にかけて呪文で山札を削り、最後に「潮からの蘇生」で一気にゾンビを呼び出し、物量で押し切る──そんな二段構えの戦い方が特徴です。
デッキリスト紹介
サイドボードまでは考えられない未熟者でスミマセン…。
採用の理由と相性の良いカード
採用しているカードは、墓地肥やしとライブラリー破壊を両立できるものを中心にしています。 「アショク」「ジェイス」など定番に加えて、ゾンビ部族の特徴を活かす「潮からの蘇生」「静寂の歌のセイレーン」を投入。
「正気破砕」や「蘇りし歓楽者」など、構築次第で改良の余地もあります。
※追記:この経験を基に改良したLOゾンビデッキもあります。改良したデッキレシピが知りたい方は、そちらを読んでいただければと思います。


キーカード解説:ゾンビが操るライブラリー破壊の主役たち
ゾンビデッキの魅力は、単なる「墓地利用」だけではありません。 死を操り、何度でも立ち上がる──そのゾンビ魂を体現するのが今回のキーカードたちです。
「潮からの蘇生」で一気にゾンビを展開!


このカードこそ、本デッキの心臓部であり、”オシャレ枠”。 墓地に落ちたクリーチャーたちを一気に蘇らせることで、まるで津波のようなゾンビラッシュを生み出します。
しかも、この呪文はライブラリー破壊との相性も抜群。 自分も相手のデッキを削る過程で墓地が自然に肥えるため、終盤には“地獄のリサイクルフェス”が開催されるのです。
「死んだって、終わりじゃない。ゾンビは何度でも立ち上がる。」
「静寂の歌のセイレーン」でLOに破壊力をプラス


ゾンビ軍団が並んだら、次に欲しいのは打点の底上げ。 「静寂の歌のセイレーン」は、相手の行動をディスカードにより封じつつ、細かくライブラリーを削り、ライフの側面からも押し切る動きをサポートします。
まさに“静寂を破る終焉の旋律”──墓地からの大行進を音楽で飾る一枚。 デッキのクライマックスを演出してくれるカードです。
採用候補カード:破壊と再生のバランスを取る


- 正気破砕:相手の山札を一気に削る定番カード。
- アンデッドの錬金術師:ゾンビが与えた戦闘ダメージ分をMILLする!
- アンクスの死者の王:ゾンビの数だけMILL&ライフロスさせる死者の王…!
こうしたカードを組み合わせることで、デッキ全体の流れがより滑らかになります。
実戦での立ち回り方と戦略
デッキの完成度を左右するのは、カードだけではありません。 “いつ”“どう使うか”を理解することで、ゾンビたちは真価を発揮します。
序盤:墓地を育てて準備する
最初の数ターンは、焦らずに墓地を育てることに専念します。 「思考掃き」や「夢のよじれ」などで手札と墓地を整え、将来のゾンビラッシュに備えましょう。
中盤:呪文連打で相手の山札を削る
デッキが回り始めたら、ここからが本番。 「アショク」や「正気破砕」などの呪文で一気に相手のライブラリーを削ります。
また、「静寂の歌のセイレーン」を場に出しておくと、相手の動きを止めながら攻めることが可能。 ゾンビたちの行進が止まらない状態を作り出しましょう。
終盤:「潮からの蘇生」でゾンビの群れを召喚!
山札も墓地も削り切ったら、いよいよフィナーレ。 墓地に溜まったゾンビたちを「潮からの蘇生」で一気に呼び戻し、圧倒的な物量で勝利を掴みます。
相手がどんな防御を固めていようとも、ゾンビの波には抗えません。 まさに、“死の海が再び溢れ出す瞬間”です。
予算とコスパ分析
今回のデッキは、なるべく低予算で“ゾンビらしい楽しさ”を味わうことを目標にしています。 高額なカードを避けつつも、戦略の軸はしっかりと。
3,000〜5,000円で組める理由
「潮からの蘇生」や「静寂の歌のセイレーン」は、現在でも比較的安価に入手可能。 また、墓地肥やし用のカードはコモン・アンコモンに優秀なものが多いため、コスパは非常に良好です。
さらに、過去弾のゾンビカードを流用すれば、手持ち資産だけで構築することも十分可能です。 ゾンビは再録率が高いので、過去デッキを再利用しやすいのも魅力です。
安くても戦える!おすすめ代替カード


- 「破滅の刃」 → 除去カードの定番。安価で扱いやすい。
- 「屍肉あさり」 → 相手の墓地利用対策に最適。
- 「悪意ある噂」→手札をランダムでディスカード&1枚切削で地味に妨害!
これらを組み合わせれば、見た目以上に完成度の高いデッキになります。本当はもっとゾンビを投入したいのですが、ライブラリーアウトとなると難しい…。
今後の課題と改良案:ゾンビLoデッキの進化を目指して
ここまで紹介してきたゾンビライブラリー破壊デッキ(通称:Loゾンビ)は、カジュアルながらも動きが面白い構成です。 しかし、より安定性やスピードを求めるなら、いくつかの課題と改善点があります。
課題①:ライブラリーアウトの速度不足
ゾンビデッキのテーマを優先した結果、ライブラリー破壊要素がやや控えめ。 コンボ的に削り切るまでに時間がかかるのが現状です。
改善策としては、以下のようなカードを検討すると良いでしょう。
- 正気破砕:マナをつぎ込むほど削り切れる強力カード
- 秘儀の否定:デメリットのドローを与える行為もLOなら望まれる効果に早変わり
こうしたカードを少量混ぜることで、テンポを保ちながら削り切る速度が格段に上がります。
課題②:墓地とライブラリーの管理バランス
ゾンビデッキでは「墓地リソースの活用」が肝心ですが、墓地を育てすぎるとライブラリー破壊との両立が難しくなることも。 このバランスを取るためには、自己ミルカードの調整が鍵です。
例えば、序盤は「思考掃き」などで墓地肥やしに集中し、 中盤以降は「静寂の歌のセイレーン」で攻撃を兼ねて削ると流れが自然になります。
課題③:防御面の脆さ


ライブラリー破壊デッキの宿命とも言えますが、攻めに特化すると守りが薄くなりがちです。 そのため、相手の速攻デッキに押し切られる展開も。
防御補強としては以下のような構築もおすすめです:
- 致命的な一押し:序盤の除去安定要員
- 墓所破り:ブロッカー兼ドローエンジンとして優秀
- ゾンビの横行:トークン生成カードを増やして防御壁を形成&墓地肥し
- 食糧庫のゾンビ:1マナの防衛持ちゾンビ
これらの調整により、ゾンビらしい粘り強さがより際立つ構築になります。
まとめ:ゾンビデッキは“ストーリーで遊ぶ”のが醍醐味
今回紹介した「ライブラリー破壊×ゾンビデッキ」は、単なる戦術の話に留まりません。 そこには“ゾンビという種族への愛”と、“カード一枚一枚に物語を見出す”楽しさがあります。
MTGの醍醐味は、勝つことだけではなく、自分の世界観をデッキで表現すること。 たとえ最強ではなくとも、自分だけの「ゾンビらしさ」を貫くことこそ、デッキ構築の真骨頂です。
このデッキを通じて、「死してなお戦うゾンビたちの美学」を感じていただければ幸いです。
ゾンビ愛好家の方はぜひ、以下の関連記事もご覧ください。 きっとあなたのデッキ構築に新たなインスピレーションを与えてくれるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
~おむつ代・ミルク代の糧とします~


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