
こんにちは、ダンナです。久々のMTG記事更新に心が躍っています。
というのも先日、ダンナ待望のシリーズ「団結のドミナリア」が発売されました。
強いカードがあるから?
それともヴェリアナの再録?
はたまたファイレクシアの再登場…?
色々楽しみにできる要素はありましたが、ダンナが心待ちにしていた理由はたったひとつです。そう、基本土地カード。どのパックにも入っている、特質した能力など無い基本土地カードなのです。
なぜ基本土地カードを心待ちにしていたのか、理由は以前書いた記事に「私がMagic: The Gatheringにハマった理由」で紹介した「Seb McKinnon」が手掛けた基本土地が収録されると言うではないですか…。
しゅ…しゅきぃ…。
さて、今回は氏の手掛けた基本土地カードの世界を巡りたいと思います。みんな、seb沼にハマりましょう。…フヒヒ。
※ストーリーや背景に詳しくないため完全に個人の感想です。
※イラストの出典は全てSeb McKinnon氏のTwitterアカウントからです。
※最後にアフィリエイトを貼っています。赤ちゃんのおむつ代かミルク代にさせて頂きますので「面白かった!」「ためになった!」と思っていただけたら、入用であったらで構いませんので当リンクからご購入いただけますと嬉しいです。
平地:虹と廃墟が描く「希望と再生」


「信頼」の花と「希望」の虹
最初にご紹介するのは「平地」です。近景に映える花畑はマーガレットでしょうか。
マーガレットの花言葉は「秘密の恋」「信頼」です。誰に対する恋心なのか、何を暗示した信頼なのか…。他の花かも知れませんが考えさせられる風景です。
空には虹が架かり希望を抱かせてくれます。苦難の後には幸運が訪れる。そんな暗喩があるのかないのか、製作者に聞いてみないことには分かりません。
とにかく、美しいです。本当に、見惚れてしまいます。
大地に突き刺さる「過去の遺物」
虹の袂には飛翔艦ウェザーライトでしょうか。三機ほどあるように見えます。
団結のドミナリアに収録された「完成化したウェザーライト/Weatherlight Compleated」、空を焦がし、地を焼いた機械の悪魔も、今は物言わぬ鉄塊となり、白い花々に抱かれています。
荒廃した機械にはエロさを感じます。
島:荒れる海と光芒、モン・サン=ミシェルを彷彿とさせる孤城


不安と希望の対比
次にご紹介するのは島です。
空は鉛色の雲に覆われ、海は荒れ狂い、画面全体が深い緑と青、そして灰色に支配されています。これは、ドミナリアという次元が常に経験してきた「試練」の厳しさを象徴しているようです。
その荒れた環境のただ中に、一つの「塔」が凛としてそびえ立っています。嵐に耐え、孤独に立ち続ける姿は、いかなる困難にも屈しないドミナリアの守護者たち(青のカラーパイの哲学にも通じる)の不屈の意志を表しているように見えます。
古の知識の残骸と理性の光
中央の塔はフランスのモン・サン=ミシェルを想起させます。
モン・サン=ミシェルがそうであるように、この塔は外界から隔絶され、知識や魔術を秘匿し、あるいは守り続けてきた場所のように見えます。ドミナリアには、トレイリアのアカデミーや、ウーザの塔といった知識の集積地がかつて存在しました。この塔はその「古の知識の残骸」かもしれません。
塔の上部には、わずかながらも光が当たっているように見えます。これは、激しい嵐の中でも「理性の光」「探求の光」を失わない青の哲学を体現しているのではないでしょうか。
沼:生と死の共存する沼


生と死のコントラスト
ダンナの一番好きな沼です。悠悠と浮かぶのは恐らく飛翔艦ウェザーライトでしょう。
樹木は全て立ち枯れしており、白化も進んでいます。枯死した原因は何だろう…。
土壌が悪いのかとも考えましたが下層植生が育っていることから、他に要因があるのかも知れません。seb氏の生と死の相反する表現がすごい好きです。性癖がバレる。
枯死した木々(死)と、足元で生命を保つ花々(生)。この二元的な表現こそが、「生と死の共存」であり、Seb氏のイラストの核となる部分だと思っています。
見通しの利かない不安感
沼にしては色彩的に少し明るい印象ですが、霧が濃いため先が見通せない不安感が沼らしいと思っています。
何が現実で何が幻なのか、船はどこへ向かっているのか、先が見通せない
ただ黒で染めた”沼”を描くのではなく、不安感を煽ることで表現しているのがSeb McKinnon氏らしさかなと感じています。
山:陽光が淡く照らす山


死と荒廃の表現
つぎは山。バーンやイゼットで苦しめられたダンナの苦手な赤。
山は赤い景色が多いイメージですが、seb氏の山は黒や白が多いですね。。
おしえて、有識者。
seb氏のサイクルに一貫して言えるのが「人工物」と「自然」の関係です。
っと、これは森のときに総括して話そうかな…。
平地・島・沼・森の全てに”生”の表現があるのですが、山だけ命を感じる要素がありません。むしろ転がる岩が人の骸骨にも見えます。こわい。
過酷さと美しさ
占星術で「太陽」は「自分らしさ」を意味するそうです。何か、意味があるのだろうか…。ふむぅ…。
山は他の基本土地よりも「痛み」と「諦念」を最も強く表現しているアートのように感じます。過酷で無機質な景色の中に、Seb McKinnon氏特有の静かな美しさが宿っており、「怖いもの見たさ」のような魅力で引き込まれます。
森:静寂が物語る神秘的な森


大地に還った巨神と生命の支配
ジブリ好きは大体森が好きというデータのある森(嘘です)。人工物とは一番かけ離れているはずの森が、どのサイクルよりも色濃く、親密に融和しています。
山でも少し触れましたがseb氏の基本土地サイクルは「人工物」と「自然」の関係がテーマにあるように思います。
「平地」は役目を終えた船を抱擁するかのような優しい雰囲気があり、「島」は荒む環境に凛として聳える建物が格好良いです。
一番好きな「沼」はそれぞれが自分勝手。勝手に泳ぎ回る船と生きるも死ぬも自由な空間であるように思いますし、「山」は自然の過酷さや険しさを想起させます。それぞれ、色のイメージに沿った関わり方をしている気がするのです(もちろん、個人の感想です)。
「人工物」と「生命力」の圧倒的な対比
なかでも緑は生命の力強さを感じます。巨神から生える樹木。とても性癖に刺さる美しさです。冬虫夏草のように生えているため、人工物を支配しているようにも見えます。
生命の圧倒的な勝利と、時間が持つ治療の力をテーマとした、力強く美しいアートであると思います。
Seb氏の基本土地は至高
如何でしたか?完全にダンナの個人的な感想でしたが、イラストの素晴らしさが伝われば嬉しいです。本当に、本当に好きぃ…。
色々と解釈違いなところもあると思いますが、言いたいことは唯一つ。
seb氏の基本土地は至高
皆さんはどんな土地が好きですか?
コメントやTwitterなどで教えてくれると嬉しいです。
~ミルク代・おむつ代~
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コメント
コメント一覧 (2件)
MTG見るのもやるのもむちゃくちゃ好きで、つい記事見入っちゃいましたー!!!
絵、綺麗で素敵ですよねー。
そこに作者の想いを想像するの、なんか良いですね!
私は特定作者ではないですが、天使とか、ドラゴンがカッコよくてよく色んな種類を集めてた記憶がありますw
from ゆるちょここさん
コメントありがとうございます!
何気にダンナ記事の初コメントで感激です…。
こういう楽しみ方ができるのがMTGだと思ってます…!
僕はゾンビカードばかり集めてますwww