
こんにちは、ダンナです。
「不動産投資」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
「ワンルームマンション投資で損をした」「管理が大変そう」「怪しい営業電話がかかってくる」……そんなネガティブな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は私も、現物の不動産投資にはリスクを感じて手を出せずにいました。しかし、サラリーマンとしての信用や資金を活かしつつ、不動産オーナーのような不労所得は欲しい。
そんな私が行き着いた「最適解」が、今回ご紹介する「J-REIT(ジェイ・リート)のETF運用」です。
この記事では、一般的なJ-REITの解説だけでなく、「なぜ私が個別銘柄ではなく、あえてETF(上場投資信託)を選んで運用しているのか」という、サラリーマン投資家としてのリアルな戦略をお話しします。
そもそもETFってなに?と言う人は以下の記事から読むと理解が深まります。


そもそもJ-REITとは?サラリーマンの味方である理由
まずは基本を簡単におさらいします。REITは「Real Estate Investment Trust(不動産投資信託)」の略で、日本ではJ-REITと呼ばれます。
仕組みはシンプルです。
- 多くの投資家からお金を集める
- そのお金でプロが「オフィス」「マンション」「商業施設」などを購入・運用する
- 得られた家賃収入や売買益を、投資家に分配する
現物不動産にはない圧倒的なメリット
私が現物(アパート経営など)ではなくJ-REITを選んだ理由は、以下の3点に尽きます。
① 少額から「大家」になれる
現物不動産なら数千万のローンが必要ですが、J-REITなら数万円から投資可能です。
② いつでも現金化できる(流動性)
これが最大のメリットです。実物の不動産は売りたいときにすぐ売れませんが、J-REITは株式と同じようにスマホ一つで一瞬で売買できます。
③ 利回りが比較的高い
利益の90%以上を分配金に回すルールがあるため、株式よりも配当利回りが高くなりやすく、概ね4%前後で推移しています。
J-REITの種類と「個別銘柄」のリスク
「じゃあ、どのJ-REITを買えばいいの?」という話になりますが、ここが難しいポイントです。J-REITには投資対象によって様々な種類(セクター)があります。
1. 住居系(マンションなど)
景気の影響を受けにくく安定的ですが、その分利回りは低めです。
(代表例:アドバンスレジデンス投資法人など)
2. オフィス系(ビルなど)
景気が良いときは賃料も上がりますが、不景気やコロナ禍のような「テレワーク普及」などの社会変化に弱いです。
(代表例:日本ビルファンド投資法人など)
3. 商業施設・ホテル系
イオンモールのような商業施設やホテルです。これらは景気やインバウンド需要に左右されやすく、特にホテル系はコロナショックで大打撃を受けました。
4. 物流施設系(倉庫)
Amazonや楽天などの通販需要の拡大で人気が高まっています。メンテナンスコストが低いのが利点です。
(代表例:GLP投資法人など)
素人が「勝ち馬」を選び続けるのは困難
このように、セクターごとに特徴が全く異なります。「今は物流が熱い!」と思っても、数年後はどうなっているか分かりません。サラリーマンが仕事の合間にこれらを分析し、入れ替えるのは至難の業です。
また、証券の裏にある不動産は自身大国日本の地の上に立っています。災害リスクを抑えるためにも、ETFによる分散が最適解だと考えています。
だから私は「東証REIT指数連動型ETF」を買う
そこで私がたどり着いた結論が、個別の銘柄を選ばない「ETF(上場投資信託)での運用」です。
特定のJ-REIT銘柄を買うのではなく、「東証REIT指数」に連動するETFを購入しています。
J-REITのETFを選ぶ3つの理由
① 勝手に分散投資してくれる
ETFを買うだけで、先ほど紹介した「住居・オフィス・商業・物流・ホテル」のすべてに分散投資しているのと同じ状態になります。「ホテルは下がったけど、物流が上がったからOK」といったリスクヘッジが自動でできるのです。
② 倒産リスクがほぼゼロになる
個別のJ-REIT法人も、最悪の場合は上場廃止や破綻のリスクがあります。しかし、市場全体に投資するETFであれば、そのリスクを極限まで薄めることができます。
③ 少額かつ低コストで運用可能
有名な個別銘柄を買おうとすると、最低購入単価が数十万円する場合もあります。しかしETFであれば、数千円〜数万円単位で細かく買い付けることが可能です。これは「毎月のお小遣いからコツコツ投資したい」サラリーマンにとって大きなメリットです。
オススメのETFについては以下で解説しています!


さいごに:サラリーマンは「負けない投資」を選ぼう
【比較】現物不動産 vs 個別REIT vs J-REIT ETF
それぞれの特徴を比較すると、忙しいサラリーマンにとってETFがいかに優秀かが分かります。
| 項目 | 現物不動産 (マンション等) | 個別J-REIT (銘柄買い) | J-REIT ETF (指数連動) |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 数百万円〜 | 数万円〜 | 数千円〜 (◎手軽) |
| 分散効果 | × ほぼ無し (1点集中) | △ 物件は分散 (セクターは偏る) | ◎ 非常に高い (市場全体) |
| 換金性 | × 数ヶ月かかる | ◎ 即日可能 | ◎ 即日可能 |
| 倒産リスク | 建物倒壊リスク等 | 運営法人の破綻あり | ほぼゼロ |
| 管理の手間 | × 大変 (修繕・客付) | ○ 不要 | ◎ 完全放置 |
サラリーマンには「ETF」が最もバランスが良い
不動産投資は「ミドルリスク・ミドルリターン」と言われますが、J-REITも株式と同様に価格変動(ボラティリティ)はあります。ショック時には大きく下落することもあります。
しかし、現物不動産のように「空室で家賃が入らない」「災害で建物が壊れた」といった一点集中のリスクを、ETFなら回避できます。
私は今後も、大きく儲けることよりも「大負けせずに、チャリンチャリンと分配金をもらい続ける」ことを重視して、J-REIT ETFを淡々と積み立てていく予定です。
これから不動産投資を考えている方は、まずは本で勉強しつつ、少額のETFから始めてみてはいかがでしょうか。J-REITについて専門的に学ぶなら以下の書籍がオススメです。比較的わかりやすいのに、網羅的です。


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