こんにちは、ヨメです。
今回は唐突にとあるバンドのことを書きたくなったので、書きます。
そのバンドとは「荒川ケンタウロス」です。
バンドのこと、というより自分語りが大半を占める予感…
私と彼らのきっかけの曲はこちら、できればまずは聞いてみて頂きたく。
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ヨメ、当時、高校3年生の初夏。
田舎のいわゆる進学校に通っていたため、高3の夏ともなれば「受験勉強!」「受験勉強!!」「一年通して受験勉強!」
学校では、”2年生までには進路は決定して、3年生からは勉強に励むもの!”という風潮でした…今考えると凄まじいですよね…。
そんな時期に私は、伸び悩む成績・決めきれない進路・人間関係・親からの無言の圧力・自己嫌悪etc… あらゆるものから逃げるように、趣味に没頭していました。(なので成績はお察しですね…)
小学生の頃から好きだったV6に加え、高校の友人に誘われるようにしてハマった舞台(2.5含)・舞台俳優も好きで、当時のオタクの嗜み(?)のボカロも聞くしアニメも見るし…。
この時点でそれなりに多趣味な気がしますが、あろうことに当時の私は
「そろそろバンドの音楽ってヤツも聞いてみたいな…ニチャァ」
なんてことを思い、紆余曲折あり Lyu:Lyu(現:CIVILIAN) というバンドを聞くようになりました。
そんな彼らが、地元・新潟に来る!=行かない選択肢はない!!
あまり大きくないバンドのライブを見に行くには、新幹線に乗って関東へ出ることが当たり前だった環境ですから、地元~新潟市まで電車で一時間以上かかろうとも、行かない選択肢はありませんでした。
そのライブがこちら
◆2012/06/29(金)
『月刊ghostnote 6月号』
ザ・ラヂオカセッツ レコ発ツアー新潟編
【出演】
ghostnote / カラーボトル / ザ・ラヂオカセッツ / DATSUN320
荒川ケンタウロス / Lyu:Lyu / (OA)My Hair is Bad
【時間】
open17:30 / start 18:00
出典:【LIVE行こうぜ!】新潟GOLDEN PIGS BLACKSTAGE 2012/06-07 | Web Rock Magazine BEEAST
そうです、ここでね、荒川ケンタウロスと出会ってしまうわけです。
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さて、高3のわたくし、こういうたくさんのバンドが集まるイベント形式のライブ参加、この時が初めてでした。
6月のジメジメした暑い日、放課後すぐに電車に乗って新潟に向かって…駅のトイレでLyu:LyuのラグランTに着替えたんだっけ…
当時Lyu:Lyuのコヤマさん
「自分たち以外の素敵なバンドも聞いて楽しんでいってくださいね」「こういう場で素敵な出会いがあって、後で気になってCDを買って~みたいな経験、俺もしたことがあるので…そういうのって、いいですよ」(ざっくりニュアンス)
というような話を、ライブのMCかまたはTwitterで呟いていた記憶があります。
それを聞いた私「なるほど…じゃあ色々聞いてみるか~」
というわけで、Lyu:Lyuの出番を待ちつつ、ソワソワしながらそれぞれのバンドを聞いておりました。
…Lyu:Lyuの出番が終わり、あとは気楽に聞くか~という気分だった中、そのバンドは他とは違った異様な朗らかさを纏って登場しました。
そう、TRFの「BOY MEETS GIRL」と共に。
誤解を恐れず言うならば、「”バンド”らしいカッコつけ感」がゼロ。
その時の印象を例えると
「メンズ向けハイブランドがズラッと並ぶ中、突然現れた無印良品」
…そう、驚きの安心感ですね…!
そして始まるライブ。
メンバー5人はとっても親しみやすそうなお兄さんたちで、みんな本当に楽しそうに演奏していて…キラキラしていて…。
vo>の一戸さんの透明感のある声、そしてポップで癖になる音楽たち。
「笑っていいんだよ、笑おうよ、僕らがついててあげるからさ、」
そんな風に聞こえる曲たちに、救われた気持ちになりました。
当時の私は、まぁ気分的に落ち込みがち、というか、卑屈になりがちというか…
そういう自分に寄り添ってくれるような曲(主にLyu:Lyuなど)を好きで聞いていましたが、荒川ケンタウロスは全く違ったアプローチの曲でした。
普段の私だったら「なんだよ綺麗事言っちゃって」と
卑屈に笑って目をそらすような、そんな歌詞・曲だったかもしれませんが…
でも、荒川ケンタウロスは違いました。なんででしょうね…これがライブ効果でしょうか…笑。
今でも鮮明に思い出せるのは、あの日最後にやった「天文学的少年」。
上手後方の壁にもたれ掛かっていた私は、キラキラ光るミラーボールに照らされる、キラキラ光る表情の5人を、一戸さんを、吸い込まれるようにじっと見ていました。
※セトリ違ってたらすみません…笑
その後、無事(?)CDを買って聞き込み、荒川ケンタウロスの情報も追うようになったのです。
※最初に購入したのは、1stミニアルバムのこちら※
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同年9月、またしても地元に来ると聞けば、片道電車で一時間かけてライブハウスへ行き…
無事大学合格し、3月末になんやかんや理由をつけて東京まで一人ワンマンを見に行ったり…
大学1年の5月には、デザフェスからのライブハウスを梯子、というワケのわからないことをし…(今じゃ体力なさすぎて絶対できない…)
大学のサークル仲間に荒川ケンタウロスを布教したり、あこがれの人をライブに誘ったり…
それなりの密度で、荒川ケンタウロスと過ごす日々が続きました。
荒川ケンタウロスのライブは夏のイメージがなんとなく強くて、キラキラした思い出がたくさんできました。
そして、最後にライブハウスで荒川を見たのは、メジャーデビューを発表したあの日、下北沢BASEMENT BERでした。
別に彼らのメジャーデビューが嫌だったわけでもなく、新曲が嫌だったわけでもありません。
でもあの日、祝福に満ちたあの空間で、自分だけ取り残されたような悲しい気持ちになって、それ以来ライブに行かなくなってしまいました。
本当に、個人的な理由です。詳しくは書きませんが…。
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そんな荒川ケンタウロス、2018年3月に「今後の活動に関するお知らせ」を出しました。
内容はざっくりいうと”バンドの継続を悩んだりしたけど、今後も継続します”というもの。
お知らせそのものは、現在ファンサイト限定公開のようなので、これに言及した記事をご紹介します…。
この記事でも触れられているように、この発表に合わせて「セカンドステージ」というタイトルのワンマンライブを開催することに。
そして、一戸さん御本人からライブお誘いDMが届いてびっくりしました…笑
フォロワー全員に送るってどうなってんの…熱意がすごいよぺーじゅんさん…
この時はちょうど新潟で社会人をしていて、数ヶ月先まで(おおよそ)月一遠征の予定が決まっていたこともあり、都合が合わず、このワンマンには結局行けずじまいでした。今では後悔しています。行きたかったなぁ…。
ライブには行けなかったけれど、記事や挨拶文、様々な取り組みから、彼らのバンドへの姿勢や熱意がすごく伝わってきました。
そんな彼ら、改めて素敵な人達だなぁと感じましたし、私も彼らのような「何かを諦めない人生」を送りたいものだな、と思います。
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彼らのライブにはめっきり行かなくなってしまいましたが、曲は今も昔も素敵なものばかりで、その後も聞いています。
特に、 2nd ミニアルバム『Apartment』は、「離れた地元を想う曲」が多くて好きなアルバムです。
そして、昨年の私たちの結婚式には「アンセム」を使わせていただきました。
ふとした時に聞いては、温かい気持ちにさせてくれる荒川ケンタウロスの楽曲たち。
また近々、ライブやってくれないかな~行きたいな~~なんて思いながら、私は私の人生を生きようと思います。
2022年5月21日
デザフェスの開催、そしてジメジメした日が続く今日この頃、ふと荒川のライブを思い出したので書いた記事でした。
追伸
サムネイルの画像は、知る人ぞ知る東京都国立市の「Yume×Time Cafe」のクーマカレー!
2013年に閉店してしまったのですが、幸いにも一度だけ訪れた際の写真です。
店主さん夫婦が音楽好きで、ロキノン系等色んなバンドの曲がBGMで流れている素敵なお店でした。
syrup16gがお好きな上、荒川ケンタウロスも好きということで…一度でも行けて良かったな…
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