【2025年最新】PFFDは買い時?米国優先株ETFの利回りとPFF比較・下落理由を徹底解説

米国優先株ETF PFFDの利回り、価格下落理由、PFFとの比較を解説したアイキャッチ画像

こんにちは、ダンナです。

今回は、楽天証券やSBI証券でも手軽に購入でき、圧倒的な高配当で知られる米国優先株ETF、PFFD(グローバルX 米国優先証券ETF)について徹底解説します。

2022年以降の急激な利上げ局面を経て、2025年現在のPFFDは「買い時」なのか? 類似ETFであるPFFとの比較や、気になる減配リスク、価格下落の真相まで、投資家が知っておくべき情報を網羅しました。ぜひ最後までお読みください。

ダンナ

そもそもETFってなに?という方は以下の記事がオススメ!


目次

1. PFFD(グローバルX 米国優先証券ETF)とは?

PFFD(グローバルX 米国優先証券ETF)の解説

PFFDは、「ICE BofAML・ダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックス」への連動を目指すETFです。簡単に言うと、米国の優良な「優先株」にまるごと投資できる商品です。運用は、テーマ型ETFで定評のあるグローバルX(Global X)社が行っています。

そもそも「優先株」ってなに?

優先株は、一言でいえば「株式と債券のハイブリッド」です。以下の表で、その立ち位置を整理しましょう。

特徴普通株(Equity)優先株(Preferred)社債(Bond)
配当・弁済順位低い(最後)中間高い(最優先)
議決権あり原則なしなし
価格変動大きい中程度(金利に敏感)相対的に小さい

投資家にとっては、「議決権はいらないから、その分高い配当を確実に受け取りたい」というニーズにぴったりの証券です。主に銀行などの金融機関が自己資本比率を高めるために発行することが多いため、組み入れ銘柄は金融セクターが中心となります。


2. PFFDの最新基本情報(2025年12月時点)

2025年現在の最新スペックは以下の通りです。

  • ティッカー:PFFD
  • 運用会社:Global X Management Company
  • 設定日:2017年9月11日
  • 経費率:0.23%(優先株ETFの中では最安水準)
  • 分配頻度:毎月分配
  • 直近分配金利回り:約 6.2% 〜 6.8%
  • 主なセクター:金融(銀行・保険など)が約7割

最大の魅力は、やはり0.2%台という低い経費率です。ライバルであるPFF(経費率0.45%)と比較して約半分のコストで運用できる点は、長期投資家にとって非常に大きなアドバンテージです。

ダンナ

ただし、PFFDは減配傾向にあります。Global X社の方で分配金を調整している様子…。


3. 徹底比較:PFFD vs PFF

優先株ETFの王道である「PFF」と、低コストな「PFFD」で迷う方は多いでしょう。比較表を作成しました。

比較項目PFFD(グローバルX)PFF(ブラックロック)
経費率0.23%(圧勝)0.45%
純資産残高約3,500億円約2兆円(圧倒的)
流動性(出来高)十分だが中程度非常に高い
分配金込みリターンコスト分PFFDが優位傾向安定している

【結論】どっちがいい?
長期保有でコストを極限まで抑えたいならPFFD一択です。一方で、数億円規模の巨額投資を行い、即座に売買できる流動性を最優先するなら、ブラックロック社のPFFが安心です。個人投資家であれば、基本的にはPFFDで問題ないでしょう。

ダンナ

現状、SBI証券では不正アクセスの防止のため、流動性の低さなどが理由で取引停止されています!購入するなら楽天証券で!


4. なぜ株価が下がった?2025年までの値動きを分析

2021年頃と比較し、PFFDの価格は一時期大きく下落しました。その理由は主に2つあります。

① 米連邦準備制度(FRB)による利上げ

優先株は「債券」に似た性質を持つため、金利が上がると価格が下落します。2022年から2024年にかけての急激な利上げは、PFFDにとって強い逆風となりました。

② 金融不安(地銀問題)の影響

PFFDの構成銘柄の多くは「銀行」です。米国の地方銀行に対する不安が高まるたびに、優先株市場も連れ安する傾向にあります。

★2025年現在の見通し:
2025年に入り、米国の利上げサイクルが終了し、利下げが現実的となってきたことで、PFFDの価格は底打ちの兆しを見せています。「金利低下=優先株の価格上昇」というシナリオが意識される今、ポートフォリオに組み込むチャンスと言えるかもしれません。

ダンナ

とはいえ、金利の未来についてはFRB議長のみぞ知る…。


5. PFFDのメリット・デメリットまとめ

メリット

  • 高いインカムゲイン: 年率6%前後の高い分配金が毎月得られる。
  • 低コスト: 優先株ETFの中で最も保有コストが低い部類。
  • 新NISA(成長投資枠)対応: 証券会社によりますが、多くの主要ネット証券でNISA枠での購入が可能です。

デメリット

  • キャピタルゲインは限定的: 優先株には「繰上償還(コール)」の権利があるため、株価が一定以上上がりにくい構造になっています。
  • セクターの偏り: 金融セクターに依存しているため、金融ショック時には普通株以上に暴落するリスクがあります。

6. まとめ:PFFDはどんな人に向いている?

PFFDは、資産形成の「メイン」ではなく、「キャッシュフローを最大化するためのスパイス」として非常に優秀なETFです。

  • 毎月の分配金で生活を豊かにしたい人
  • インデックス投資だけでなく、高利回り資産を持ちたい人
  • 金利低下局面での価格上昇を狙いつつ、待機資金を運用したい人

上記に当てはまる方は、ぜひPFFDをチェックしてみてください。ただし、一点集中の投資は避け、VTIやVOOといった市場全体への投資と組み合わせることが、長期的な成功の秘訣です。

投資は自己責任で。皆さんの資産運用が実りあるものになりますように!

ダンナ

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